こんにちは!
2019年にSteinbergの新作オーディオインターフェイスであるUR22Cが発売されました。
DTM界では超定番オーディオインターとなったUR22mk2の後継機のような扱いになっています。
UR22mk2はやすい値段ながら素晴らしい性能を備えたオーディオインターフェイスですが、今回のUR22CはUSBタイプC接続になっていて音質の改善や内蔵DSPによるエフェクト使用など様々な面でさらに高性能になりました。それでいて価格も大きくは変わっていません。
最近それを触ってみる機会がありましたので色々と紹介します。
UR22mk2と少し比較しつつ。
この記事は主にDTM用途について書いています。しかしリスニング用としてもしっかり使用できます。
CONTENTS
UR22C詳細
UR22CはUSB3.0(タイプC)で接続できるオーディオインターフェイスです。
コンボジャックのインプットが二つとフォン端子のアウトが二つの2in2out仕様。
先ほども紹介した通りでUR22mk2という定番オーディオインターフェイスの後継機種ですが、UR22mk2が24bit/192kHzの録音・再生に対応していたのに対しUR22Cでは
32bit/192kHzとなり、さらなる高性能を実現しています。(24bit/192kHzでも2019年では高性能の部類でした。)
普通のハイレゾなんかより全然高音質ですね。32bit/192kHzで録音等の処理ができるという性能はオーディオインターフェイスでもこの価格では他にありません。
USB3.1タイプCのより素早い転送速度がこの性能の原動力になっています。
そしてUR22CにはDSP(PCのメモリみたいなもの)が搭載されていて、それに依存したエフェクト処理が可能になりレイテンシーも軽減されています。
CubaseでのDSPの操作は、最も頻繁にアクセスするプロジェクトウィンドウのインスペクターから行え、Cubase起動時にdspMixFxミキサーアプリケーションでの操作も可能です。
UR22mk2の頃からのクセが少なく高品質なレコーディングが可能なマイクプリアンプであるD-PREはそのまま引き継がれています。
配信等に便利にループバック機能も引き続き搭載。
iPadやiPhoneのiOSにも対応していてモバイル環境でも優れた音質でレコーディングやDTMが可能。
さらにCubase AIとDSPで使えるエフェクト類が付属ソフトウェアとして付いてきます。
その他仕様
- 新開発のカスタムチップ「SSP3」によりDSP処理能力アップ
- 「SSP3」と最新ドライバーの組み合わせによりレイテンシーを低減、また安定性も向上
- ヘッドホンアンプの出力向上
- ダークグレーと黒のツートンで落ち着いた雰囲気に仕上げた外観
- 大型化し、周りにLEDを採用したことで、暗い空間でも音量調整がしやすいボリュームノブ
- マイク入力:2 (D-PRE)
- HI-Z 入力:1
- アナログ出力:2
- dspMixFx テクノロジー:〇
- iOS/iPadOS デバイス:iPad/iPhone で使用する場合、「Apple iPad Camera Connection Kit」または「Lightning – USB カメラアダプタ」が必要
USB3.0で普通に接続する環境が整っていればバスパワーで駆動。
どこでも使用できます。
バンドル ソフトウェア:64 ビット浮動小数点オーディオエンジン搭載 DAW「Cubase AI」、VST/AU エフェクトバンドル 「Basic FX Suite」(「Sweet Spot Morphing Channel Strip」 / 「REV-X」 / 「Guitar Amp Classics」)、iPadOS 用マルチタッチ DAW「Cubasis LE」、iOS/iPadOS 用ミキサーアプリ 「dspMixFx UR-C」
サイズ(W x H x D)/ 質量:159 x 47 x 159 mm / 1.0 kg
・USB 3.0 ケーブル(3.1 Gen1, Type-C to Type-A, 1.0 m)付属
細かい製品仕様はこちらのページにあります。
記事最後にも記載しますね。
UR22C簡単レビュー
UR22Cの第一印象はやはりUR22mk2のパワーアップ版という感じでしたね。
音質は相変わらず優れていてそれに加えDSPなどの機能が追加されて値段も大きく変わらないのですごいものです。
デザインに関してはカラーが少し暗くなりより高級感が出ています。
堅牢なメタルボディも健在。とてもずっしりとしています。
そしてボリュームノブもUR22mk2の時の仕様から変更されていて、ライトもつけられよりかっこいいデザイン。
ただこのボリュームノブはプラスチックで力入れると壊れてしまいそうな怖さがありますw
そしてすごいつるつるなので滑りますね。デザインは圧倒的にかっこいいですが以前の方がグリップ感と安定感があり使いやすいです。
そして機能面では内蔵DSPによるエフェクト処理以外にはそんなにおおきく変わったところはないかな〜という印象。
まあその内蔵DSP付きのオーディオインターフェイスは以前はもっと高かったイメージなので、UR22Cはとんでもないコスパを実現していると言えるでしょう。
ただまあ、他にいいものがあるならエフェクトに関してはわざわざ使うこともないのかなとは思います。PCやタブレットに負荷をかけられない場合にはいいですね。
音質に関してはやはり高音質。
レコーディング時の音もクセのない高音質サウンドです。搭載されているD-PREはずっと高評価を受けていますが普通にそのサウンドを引き継いだ感じですね。
ただ32bit/192kHzという部分の恩恵についてはそこまでわかりませんねw流石に。聞いても違いがわからない。
曲作って書き出すときもそんな状態にしませんし。圧倒的に高級な環境ならわかるかもしれません。
24bit/96kHz〜192kHzが最近の主流ですが、それと比べて大きな違いあるかというと技術的にはあるんでしょうがわたしの聴覚的にはあまり認識することができませんでした。
他のオーディオインターフェイスとは大きく違う部分ではありますが、その違いを感じ取ることはなかなか難しい。
1000円のイヤホンから2万円にすると違いに驚くけどもそれ以上だとそんなにわからない現象みたいなイメージでしょうか。
ただ高音質ということには変わりありません。
まあスペックでみるとUSBタイプC対応、内蔵DSP、32bit/192kHzという今までとは違う、まさしく最新モデルという感じで、それでいて発売時の値段が17,820円ほどということで次世代のオーディオインターフェイスという感じになってきています。
(2020年以降は16,000円程度に値下がりしています。)
以前のUR22mk2のように今後5年から10年くらい定番として君臨するオーディオインターフェイスになるかもしれませんね。
そしてUR22mk2が初心者にも圧倒的におすすめだったのと同様に、UR22Cも初心者の方におすすめできます。
これだけの性能を備えたオーディオインターフェイスはこの価格帯では他になく圧倒的なコスパを実現しています。
性能も上がっていて高級モデルに多かった内蔵DSPも搭載され、これなら上級者でもしばらく使っていけるでしょう。普通にプロクオリティの曲も頑張れば作れるオーディオインターフェイスだと思います。
(まあレコーディングメインの方はマイク等の性能に合わせようとするとあれかもですが。)
ということなのでもし初心者から上級者になるまでしばらく使えるオーディオインターフェイスを探しているならこれは最高の機種ではないでしょうか。
細かい製品仕様はこちら。
UR12 レビュー 圧倒的安さでも高音質なオーディオインターフェイス
UR22Cを中心とした機材セットもある
UR22Cの発売と同時にUR22C Recording PackというDTM機材セットも販売開始となりました。
Steinbergのコンデンサーマイクとモニターヘッドフォンがセットになっていて、Cubase AIもあるのですぐにDTMを開始できます。
マイクとヘッドフォンは以前使用したことがありましたが性能はそこそこといった感じです。
それぞれ有名メーカーの定番とされるものたちと比べると音質は劣っているかも。
しかし値段も安く初心者向けのものなので、初心者が最初に機材を揃えるためにこれを使うというのは良い選択肢の一つだと思います。
終わりに
ちょっとUR22mk2との比較が多くなってしまいましたがいかがでしたか。
性能としては何度も言うように次世代のものなので、初心者の方から最新のものを使っていきたい上級者まで幅広い層のユーザーが使えるものだと思います。
これからの定番機種になる可能性が高いので手に入れてみてもいいかもしれませんね。