こんにちは。
今回は学生でDTMを始めてプロを目指したいという方のために、大学生時代にプロを目指し機材集めに奔走した私の経験談からどういう機材を買うべきかまとめておきたいと思います。
(学生でなくても安めでハイクオリティのものを揃えたいという方にも見ていただけるコンテンツとなっています)
DTMで作曲家になりたいな〜という方やちょっと曲作ってみたいなーという方は学生にも多いと思いますが、機材とか調べると基本高いんですよね〜DTMは…….
無知な状態よりはいくらか安くなりますのでDTMに必要な機材の買い方を私ならこういうものを買うということを書いていきますね。
でも残念ながらプロクオリティとなると最終的にはある程度高くなってしまうのは避けられません…..
プロを目指して機材集めるなら貧乏学生をやるつもりで……
バイトなどして頑張りましょう。
すぐにお金を作るのは無理だという方は目次の「格安で始めたい場合」に飛んでみてください。
CONTENTS
PCはどうする?
まず一番重要なPCからみていきましょう。
PCはどうしても高いのは避けられないでしょう。
学校で貰えるものや量販店の比較的安いものでは、DTMに耐えられません。
プロ向けでは最低でも15万円程度をみる必要があります。
DTMのパソコン MacかWindowsか? スペックやサイズは?
とりあえずできれば良いという方なら15万程度でしょうか。
そしてMacであれば学割が効き安くなります。また学生ローンも組めます。
以下から行けば学割価格で見ることができます。
まあ大幅という訳ではないですね〜
学生・教職員価格と学生割引 – 教育 – Apple(日本)
Windowsがいい場合はDTM向けのパソコンでは学割は無いような印象ですね。
Surfaceとかならあるんですが…..どうしてもWindowsがいいという場合は学割があるか探してみてください。
そして最終的にどのPCをお勧めするかといえば、iMac21.5インチかMac miniです。
MacBookはスペックを上げるとかなり高くなってしまいますので….
iMacであればキーボードやDTMにおいて最強のマジックマウスがついてきますし、
Mac miniであればAmazonでモニター、キーボード、マウスをとりあえず安く揃えてしまえばDTMはできます。
ちなみに最近(2019年執筆)のMac miniは普通に高性能です。
DAWの学割 アカデミック版
DAWに関してはアカデミック版を提供する会社がいくつか存在します。
二万円以上安くなるものもあります。
基本的にフルバージョンを選ぶことになります。
廉価版だとやりたいことができないということが多いのでプロを目指すならフルバージョンにしましょう。
以下の記事のものであればどれも本格的にDTMができるので、もし学割を使用してDAWの購入を検討している方はこちらから選んでみてください!
おすすめDAWの記事もあります。
その他機材(確実に必要なもの)
ここまで揃えたらあとは周辺機器です。
細かい機材たちは基本学割のようなものはありません。
そのためプロ用途でもやっていける最低限の品質を持った、比較的安いものを探すことになります。
しかし中には付属でDAWが付いてくるものもあり、結果的に安く済ませることができたりするのでそういった部分は見逃さないようにしたいですね。
この辺りを買う場合は音楽機材通販で大手のサウンドハウスというショップで買うことが基本になってくるので確認してみてください!
サウンドハウスはかなりの品揃えとポイント還元や安さで、音楽機材を調達するなら最適です。
またポイントなどの具合でAmazonの方が安い場合もありますのでこちらも確認しましょう。
モニターヘッドホン
個人的にはここは妥協しないことをオススメします。
2万円以下で業界標準クラスのものが使えるので、プロを目指すならここは少しお金を出したいところです。
以下で紹介する二択であれば業界標準で買い換える必要がないレベルのヘッドフォンです。
プロを目指すなら最終的にここに行き着くので、最初からこのあたりを手に入れておくと安くすみます。
SONY MDR-CD900ST
SONY ( ソニー ) >MDR-CD900ST 定番モニターヘッドホン 送料無料 | サウンドハウス
THE プロ仕様のモニターヘッドフォンです。モニターするためだけに最適化されています。CMや何かの映像でレコーディングのシーンがあるとよく写っています。
また日本のスタジオではかなりの確率で置いてある、本当にプロ仕様のものです。
音質もよくフラットでしっかりとモニターできます。
ですが音楽鑑賞には向かない印象ですね。
DTMに関しては最強のヘッドホンなので特にこだわりがなければプロを目指す人はこれを買うことになるでしょう。
オーディオテクニカ ATH-M50x
audio technica ( オーディオテクニカ ) >ATH-M50x ブラック モニターヘッドホン 送料無料 | サウンドハウス
色やケーブルが充実していてデザインもかっこいいです。
サウンドもフラットでモニターヘッドホンとしての役割を確実に果たしてくれます。
ほんのすこーし低音が強化されている印象で、音楽鑑賞も楽しみたい場合はこちらはオススメです。また海外ではこちらの方が圧倒的な支持を得ています。
EDMなどを作る場合もオススメです。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェースに関しては正直価格によって性能が決まってくるので、この会社がいいとかはあまり無いです。
基本的に自宅でDTMをやる場合は2in2outの小型のものを買うことになります。
そしてオーディオインターフェースに関しては1万〜2万円のベストセラーのものを買えば外れはほとんどありません。
逆にそれ以下の価格帯ものになってしまうと何かと微妙な部分が多いので1万〜2万円のものが無難です!
そしてこの価格帯のものであればプロを目指す場合でもとりあえず十分でしょう。比較的安価で学生でもなんとか買えます。
そしてここで一つ覚えておくべきポイントがあります。
オーディオインターフェイスの中でも、PRESONUS製のオーディオインターフェイスは圧倒的にコスパがよくなります。
PresonusはDAWのStudio Oneのメーカーですが、そこのオーディオインターフェイスを変えばStudio One Artistという12,800円相当のDAWが付属します。
オーディオインターフェイスの性能も申し分ないので、もしDAWがStudio Oneで良ければこれはかなりコスパが良いです。
MIDIキーボード
MIDIキーボードはDAW上で音源やピアノロール画面をコントロールするのに絶対に必要なものなので買う必要があります。
無くてもできますが作業効率が十分の一くらいになります。
これに関してもどれでもプロ用途でやっていけます。多少使いやすさに差はありますが値段を優先してもしばらく使えます。
デザインやキータッチ、コントロールボタンの充実度が様々ですが、鍵盤と再生停止ボタンと鍵盤のオクターブを変えるボタンがあればなんでもいいです。
価格と用途によって決めてしまっても問題ないでしょう。
鍵盤のサイズと数はフル鍵盤で49鍵以上をオススメします。
それ以下だとちょっと作業が捗らない感じがしますね。
しかし、ノートパソコンと25鍵の組み合わせならどこでもDTMができてかっこいいですね。
MIDIキーボードはどれを使っても音楽制作に支障はありませんが、大きいほど便利なのでそこだけ覚えておきましょう!
以下の記事におすすめモデルを掲載しています!
それらであればどれでもOK。サウンドハウスではポイント10倍とかあるのでそれは見逃したくないですね。
その他の機材(無くても大丈夫)
さて、ここまでみてきましたが、取り合えず上のものがあればハイクオリティな音楽制作が開始できます!
なのでとりあえず上のものを揃えることを目標にしましょう!
そしてこちらで紹介するものは最初はなくてもなんとかなるものになりますが、 プロを目指すならいずれ買うことになるでしょう。
これらもハイクオリティな音楽を作りたいなら重要ですよ!
モニタースピーカー
モニタースピーカーは定位(パン)のバランスや正確な音をモニタリングし、整ったミックスをするために使うことになります。
これはDTMをやっているといずれ欲しくなってくるものですが、最初からなくてもいいかもしれません。
個人的にモニターヘッドフォンさえあればとりあえずミックスもできると考えています。
学生が買う場合は少し高い買い物にはなってしまいますね。
以下の記事におすすめモデルをたくさん掲載していますので確認してみてください!
なかでもプロを目指すためにしっかり使用できるモデルは、
- MSP5
- MSP3
- JBL 305P
- HS5
- TANNOY Reveal 402
です。これらの中で気に入ったものがあればどれもコスパ・性能ともに優れていますので検討してみてください!
プラグインエフェクト
プラグインエフェクトとはDAWに追加できる、拡張エフェクトのことです。
パソコン用語でプラグインという時は拡張機能をさしていて、それのDTM版という認識でいいでしょう。
DAWに付属のものが十分に入っていますので最初のうちはなくてもいいかもしれませんが、あると便利なものばかりなので紹介します。
ただDAWに付いてくるものも優秀なものが多いので、必要に応じて追加できるといいですね。
最初はWavesの製品を買うことがオススメです。
安く業界標準のものたちが使えます。プロでも普通に使っているのでプロを目指すならいつか欲しいところです。
- Waves Platinum バンドル 約2万3千円
- Waves Diamond バンドル 約2万9千円
- Wavea Horizon バンドル 約3万2千円
がオススメです!
WAVES ( ウェーブス ) >Horizon ホライズン 送料無料 | サウンドハウス
WAVES ( ウェーブス ) >Diamond ダイアモンド 送料無料 | サウンドハウス
WAVES ( ウェーブス ) >Platinum プラチナム 送料無料 | サウンドハウス
WAVES ( ウェーブス ) >Gold Bundle ゴールド 送料無料 | サウンドハウス
[/open]
また少したけーですが、知識なしで一瞬でミックスとマスタリングのクオリティを高めたいなら、
iZotope O8N2 Bundle プラグインバンドル
もオススメです。AIがアシストしてくれる機能があり、丸投げでも良い感じになります。
そしてこれらは単品であればアカデミック版も存在しており、学生であれば安く手に入れることができるのでおすすめです。
追加の音源
これは音のクオリティを上げたい場合は必須になってきますね。
これもプラグインに一つで追加の音源です。
DAW付属のものだとどうしても使い勝手が悪かったり、物足りなくなってきます。
プロを目指す場合はいずれ使うことになります。
しかし一通りDTMに慣れてきてから導入するという流れで問題ありません。
学生にとっては高価なものが多いですし、最初のうちはそれらの良さを引き出せる余裕がありません。
ここで紹介するものはプロも普通に使う優れたものなので名前くらい知っていてもいいでしょう。
音源には様々な音源をセットにした総合音源と一種類で高額な専用の音源があります。
総合音源ではHaLion-SteinbergやKOMPLETEシリーズ-NATIVE INSTRUMENTS が有名どころです。
専用のものはたくさんあって紹介しきれないので欲しければ調べてみてください!
そしてEDM系を作るのであれば必須になるのがシンセサイザーです。それらは以下の記事で紹介しています。
マイク類
宅録も同時にやっていきたいのであればマイクも必要になってきますね。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの二種類がありますが、ボーカルやアコギを録音したい場合はコンデンサーマイクのほうが音質が良くなってきます。
ダイナミックマイクはライブ用みたいなものなので、レコーディングにはコンデンサーマイクの方がいいですね。
ただコンデンサーマイクはハイエンドモデルになるとかなり高額で学生には手が出せないでしょうし、自宅ではその性能を発揮しきれないのです。
コンデンサーマイクはレコーディング専用でスタジオでの使用を想定していますので、あまり高価なものを買っても宝の持ち腐れです。
というわけでオススメは1万円から3万円程度のものですね。
この価格帯であれば宅録用途であれば十分でしょう。プロを目指す場合でも家でこのクラスのマイクが使えれば十分です。
またマイクにはそれぞれ特性があり、高音が強調されるとかバランスがいいとかありますので各個人にあったものを買いましょう。
オススメモデルを書いておきます。
マイクオススメモデル
- AT-4040 オーディオテクニカ
- AT-2020 オーディオテクニカ
- C-214 AKG
- NT1A Rode
です。これらは普通に有名な歌い手やプロでも使ったりするのでおすすめのマイクです。
audio technica ( オーディオテクニカ ) >AT4040 コンデンサーマイク 送料無料 | サウンドハウス
audio technica ( オーディオテクニカ ) >AT2020 コンデンサーマイクロホン 送料無料 | サウンドハウス
AKG ( アーカーゲー ) >C214 コンデンサーマイク 送料無料 | サウンドハウス
RODE ( ロード ) >NT1-A コンデンサーマイク 送料無料 | サウンドハウス
またダイナミックマイクであればSHURE SM58というマイクが定番であらゆるライブやスタジオで使われています。
SHURE ( シュアー ) >SM58 定番ダイナミックマイク 送料無料 | サウンドハウス
格安でとりあえず始めたい場合
DTMの練習ということでとりあえず始めたいのであれば、格安で揃えることもできますので紹介します。
スマホやiPadでDTM
機材セットを使うと安く済む!
DAW、コンデンサーマイク、オーディオインターフェイス、ヘッドフォンがセットで3万円ほどのお得なDTM入門セットが存在しています。
とりあえず始めて後に機材をアップグレードしたいという方にはとてもオススメです。
まず機材選びに迷いませんし、しっかりとしたメーカーが販売している上に、安いので学生はこれから入るのも良い選択肢です。品質もそれなり。
マイクスタンドなどはかなり安くて高品質のものもあります。
DTM初心者のための機材セットUR22mk2 Recording Pack – KN METHOD
付属・無料DAW
オーディオインターフェースやMIDIキーボードなどを購入すると、簡易版DAWが付属してくることが多いです!
DAWの操作は最初は複雑で慣れなければ大変なので、とりあえず簡易版付属の機材を一つ買ってみるのもいいかと思います。
これならあまり高くないPCでもなんとかやっていけますし、優れた無料プラグインや音源もかなり出回っているので一通りできますよ。
また普通のイヤホンやスピーカーでも練習はできますし、作曲の訓練という意味では全く問題ありません。
練習しながらお金を貯めて徐々にアップグレードしていきましょう。
(私は最初そんなかんじでした)
そして優れた無料DAWも存在しています!これらは本格的に使えるものもあります。
その他格安で機材集めのコツ
学生にはあまりお金に余裕がありません。
そのため機材が安くなるセール期間を見逃すわけにはいきません。
主にプラグインや音源がセールになることが多いです。
DTMは情報戦なので頑張って調べましょう。
よくあるセール期間
セールには不定期なものや毎年一定の時期で行われているものがあります。
あまりセールをやらない会社もありますが…..
よくセールがある期間を紹介しておきます。
- スプリングセール 3〜5月
- ブラックフライデーセール 11月
- クリスマスセール 12月
- 新年 1月
- 〜周年記念セール (5か10周年)
が各社大きなセールをやるイメージです。
特にWavesやKompleteは大幅に値下げしてくれますので、この期間に欲しいところです。
サウンドハウスやAmazonのポイント
こちらも実は貧乏人からしたら重要です。
どちらもポイント何倍とかにしてくれる期間があるので、見つけたら逃したくないですね。有名なメーカーの商品が対象になることが多いです。
サウンドハウスではポイントが十倍(10%)つく場合は、3万円のものを買えば3000円次の買い物に使えるのです。なかなか強いですね。
クレジットカードが使える場合
もしクレジットカードが使用可能な場合はDTMにおいてかなり有利です。
シンセなどを買いたいときは海外サイトからの購入がかなり多いのでクレジットカードなどを利用することが多くなります。
もしプロを目指す場合は以下のサイトは絶対にチェックしておきたいところです。
あらゆるエフェクト類が安く販売されています。VST Plugins, Synth Presets, Effects, Virtual Instruments, Music Plugins from Pluginboutique
(Wavesはサウンドハウスのほうがいいですが。)
終わりに
いかがでしょうか?
学生にはハードルが高いDTMですが学生もDTMやりたいですもんね。
なので選択肢をうまく絞っていきたいものです。
今回は学生でも集められてプロを目指せるレベルのものというコンセプトで書きましたのでやはり少し高額と感じるでしょう。
個人的に逆にプロを目指すならこれくらい買わねばという感覚ですが….
これだけ集めればプロを目指すには十分なはずです!
やはり技術的な部分は練習や知識が必要だけど。
まあこれらは同時に買わなくてもゆっくり集めていけばいいので。
先にPCでも買っておけば遊べますし。
私自身ここに書いたものたちを大学生のうちに必死に集めたので、ぜひ挑戦してみてください!
以上です。