※iZotope製品 ブラックフライデー2019年のおすすめ情報についての記事を更新しました。
こんにちは。
今回はiZotope Ozoneの紹介とちょっとした使い方を紹介していきたいと思います。
音圧の上げ方というかこれを使えば簡単だよーという感じにはなってしまうのですが。
現行のOzone8はマスタリングに使えるエフェクトを統合したマスタリングコンソール型プラグインで、Aiアシスタントで自動マスタリングをしてくれる機能があるという恐ろしいプラグインでありますが、本当に恐ろしい効果を発揮しますので是非とも知っていただきたいですね。
今は割と業界標準みたいですが。
おそらくEDMとかに向いてます。
私が導入を決めたきっかけが、世界的に有名なDJ兼音楽プロデューサーであるマーティン・ギャリックス(Martin Garrix)の音楽製作講座的な動画を見た時でした。
「仕上げはどうするのか?」という場面で、
彼が「超シンプルだぜ?」みたいなこといってOzoneをマスタートラック?てきなところに入れてはい終了!とやっていたんですね(確か)。
私「は?なにしてくれとんの?」
衝撃でした。同い年のくせに自家用ジェットとか持ってやがるこのお方は実はこんなせこい真似してやがったのかと。
(私はこの方好きなので誤解なきよう)
とは言ったもののバージョンが古いものだったので実際はAIアシスタントではなくたくさんのマスタリングプリセットから選択するという形式だったようですが、、、
でも大ヒットしたプロの製作動画をみて無知な私はこれは使うしかないと思った。
いや長々とすみません、
とにかくこんな感じでプロも使ってるので、ならおれも使うわこの野郎という感じで導入しました。
でも効果は本物ですね。
まず私が製作したEDM的な曲でどんな感じになるか視覚的に確認してみましょう。
この↓↓画面の上のトラックの波形がMixで書き出した状態で下がマスタリング後です。
拡大図↓
ボーカルは無しでやったので一部はスカスカですが、EDMのサビの部分では完全に音圧が上がっていて、しなしなのもやしみたいな波形が完全に海苔のようになっています。
今回はAIアシストだけで私は手を加えてません。
やりますね。
私の微妙なミックスでも音圧という点では確実にこのレベルまで上げてくれますし、なんかいい感じのサウンドにしてくれます。
イコライザーで足りないところやうるさいところも勝手に調整してくれます。
しかもなんとこの間1分です。これがOzoneによるマスタリングなのです。
というわけで前置きが長くなりましたがOzoneについて細かく見ていきましょう。
CONTENTS
Ozoneの特徴
画像の通りマスタリングコンソール型で沢山のエフェクトが搭載されています。
(advancedを使用しています)
これらのエフェクトは全て手動でも使用可能で、AIアシストを使用しなくてもマスタリングコンソールとして素晴らしく使えます。高品質なエフェクトプラグインがこれだけあると思うだけでも楽しくなります。
Eqなんかは9dBくらいしか動かせないマスタリング仕様になっていますね。
これらはなんと個別のトラックにインサートが可能です。使わないけど。
Ozoneのステレオイメージャーなんかは帯域別にステレオイメージを変えられる優れものなので個別に使うのもいいとは思いますが、すごい重いんですよね。
またジャンル別にマスタリング用のプリセットが豊富にあります。
ここから選ぶだけでもある程度のマスタリングはできてしまいますね。
十分すぎますね……
AIアシスタント
Ozoneの目玉機能であるAIアシスタント。
私はほとんどこれに任せっきりですw
だって自分でやるよりいいし、、、、
しかも気に食わないところは自由に編集可能なので最強と言わざるを得ません。
試しに使ってみましょう。
最初の画面にあるTrack Assistantをクリックすると….
このようにリファレンスやCDなどの方向性を選べます。
リファレンスは最初の画面でReferenceという部分があるのでクリックし、あらかじめ好きな曲や方向性を似せたい曲を読み込んでおきます。
これは結構すごいことです。
自分の好きな曲をリファレンスとして読み込めばそれに寄せたマスタリングをしてくれます。
そして………
完了したらAcceptというボタンを押して終了です。
簡単すぎる。音圧が最強になります。
マスタリングが面倒な上になかなか上手くいかなかった私からしたらもう最高。天の恵み。
まあある程度しっかりとしたミックスがあるのは前提なのでそこは気をつけなければなりませんがね。
自分が作った2Mixのバランスを損なわずに音圧をあげてくれますので、ミックスの悪さに関しては自分でMixの段階のプロジェクトに戻ってやり直します。
そしてさらにありがたいのが、アシスタントが提示してくた物を見れば「Eqでここ下げられてるな〜」とリファレンスとの違いを確認できることです。
Ozoneさんは
「お前のミックスだとここが方向性と違うよ」
と我々の先生としても一役買ってくれるわけです。
まあミックスでバランスがダメだとさすがのOzone先生でも手をつけられませんから方向性を教えてもらって直して再提出ですね!
重い
私の場合一回2MIXをオーディオに書き出してからやらないと重くて再生不可能になります。 まあマスタリングってそういうもんか。
(i7、16GB、Cubase10)
しばらく使った後のレビュー
一応私自身ここまでOzoneを多用してきました。
Ozoneはとにかく時間短縮になります!
数クリックで音圧が上がり、自分で細かい調整までできるなんていままでにない素晴らしいものですよね。
Ozoneを使うことはマスタリング時のサウンドの選択肢の幅を狭くすることにもなってしまいますが、それ以上に作曲・編曲・音作りに時間をかけることができるのでそれに力を入れたい私はとても助かっています。
AIが我々のスタジオのマスタリングエンジニアとして参加してくれるようなものです。
我々はマスタリングという緻密な作業をすることなく作曲・編曲・音作りというダイナミックに曲の雰囲気が動いていく部分だけを楽しむことができるのです。
なんかこう言うとカッコいいですね。
でもAIを搭載しているものですし本当にそのように感じます。
後から細かく口出し(エフェクト類をいじれる)もできますし。
出来上がるサウンドのクオリティも本当に良いもので、自分が思い描いた通りにできるのでこれからのDTMerはこういったものを取り入れていくと効率的な音楽制作が可能になると思います。
エフェクト類も充実していて操作画面も最新の見た目をしていて言うことなしでしょう。
家で一人でDTMをするときは作曲、ミックスなどすべての技術を学んでいると膨大な時間を費やすことになりますが、こういう信頼できるものがでてきた今は使うべきものの一つと言えるのではないでしょうか。
ただミックスがダメだと音圧は思うように上がりませんし、曲全体の根本的な改善というよりは時間短縮に使える感じなので、ある程度自分の耳も鍛えた方が良いとは思います。
Ozoneがオススメの人
私のように曲作り(作曲・編曲)に時間をかけたいという人には最適です。
マスタリングを一瞬で及第点のとこまでやってくれるならそれでいいという人には本当にオススメです。
安くはないけどね。
まあ良く考えたら高くありません。
Ozoneを考えないとして、これからマスタリング用のプラグインとマスタリングの書籍を買うとしたらお金かかりますし、マスタリングをする時間にバイトなりできますから生産性が高いです。結局Ozoneの方が安上がりです。
あとEDMみたいなとりあえず音圧があればなんとかなるような世界で生きる場合はオススメです。 とりあえず音圧が上がってうるさくはなるので笑
まあ普通にボーカルやギターありの曲でも全然問題なく使えていますので、ちょっとした調整は必要でもあらゆるジャンルで使えるでしょう。
別にAIを使わなくても優れたエフェクトたちを統合したプラグインなので、自分でマスタリングするためのプラグインとしてもぜんぜん使えるものとなっています。
まあDTMのエンジニア的な部分を楽しんでいる人は使わなくてもいいかもしれませんね。もしくはエンジニア目指す人もこれで終わらせていてはダメでしょう。
まあこれを最大限に活用したエンジニアというのもいいですねw!
ただやっぱり誰におすすめかと言えばマスタリングが面倒だから簡単に済ませたい人向けでしょう。
Ozoneの値段
お値段は時期によりかなりばらつきがある印象です。
かなり頻繁にセールをやっているので、そういう時期を狙うといいですね。(スプリングセール、ブラックフライデー、クリスマス、ニューイヤーなど)
あとアップグレードで買うと安いですね。
Ozone8の買い方例
iZotope Elements suite→upgrade ozone standardもしくはadvanced
(ここまで買ったら最強のMusic production suiteも安くなる場合がある)
またサウンドハウスやRock on companyなどの代理店が取り扱っているので買いやすいです。
OzoneはElements、Standard、Advanced三つのグレードが用意されていて、定価は約一万円、二万円、三万三千円です。
グレードは機能の量の差で区別されていますが、用途によって選ぶ必要がありますので詳しくはこちらを見てください。↓↓
また最近流行りのダウンロードアシストみたいなアプリケーションも使えますのでダウンロードも簡単でした。
(Native AccessやWaves Centralみたいなやつ)
以下のPlugin boutiqueという海外サイトではiZotopeプラグインのセール期間にとんでもなく安く売っていたりするのでこちらも確認してみてください。またOzone Imagerというステレオイメージャーはこちらから無料でダウンロードできたりします。
参考 Plugin boutiquePlugin boutique
この記事のさらに下にOzone8を含むお得なセットや学生であれば安く買うことができるアカデミック版などのリンクを多数掲載しておきますので確認してみてください!
終わりに&ビジネス
ここで私からOzoneを使ったビジネスチャンス的なものを提案しましょう。
DTMやマスタリングに関して素人な歌い手など向けに、
「1000円でミックス・マスタリング、音圧最強にします!!業界最短・最安!!」
とかいって簡単にローカットとボーカル処理なんかをしてOzoneをぶち込んで書き出して渡しましょう。簡単ですね。(もしくはneutron &nectarも)
Neutron3 AIによるDTMミックス革命 使い方やレビューボーカルのエフェクトに関して注文が多かったら追加料金500円取りましょう。
あとボーカルの音質が悪かったら追加作業時間と追加料金500円を取りましょう。
これで完璧なはず。
せこいけど無知な素人にとってはこのクオリティはのどから手が出るほど欲しいものでしょうから。
もし儲けたら教えてください。
マスタリングには時間をかけたくないという人はいい相方になるでしょう。
もしOzoneを購入する場合は以下↓↓のセットもオススメです。
Ozoneと同じくAIを搭載したミックス用のNeutronやボーカル処理用のNectarも含まれるものもあります。これらもとても強力なプラグインです。
Amazon
Neutronとセットで安くなっているものもあります。それぞれチェックしてみてください!
以下のものはアカデミック版で学生の方であれば安く購入することができます。
サウンドハウス
iZotope ( アイゾトープ ) / Music Production Suite 2.1 Ozone、Neutronその他
iZotope ( アイゾトープ ) / O8N2 Bundle Ozone8、Neutron2(3へ無償アップデート可)