こんにちは。
「英語学習に海外ドラマとか映画ってどうなのよ?」
と思われたことはありますか?
確かに海外ドラマ・映画はストーリーを楽しみながら英語のリスニングができそうですね。
私はちょうどAmazonプライムに登録していて一部が見放題だったので実際にやってみました。その経験から実際に効果があるのか、難易度やみるべきジャンルを紹介します。
当然ながら日本語吹き替えではありません。
CONTENTS
私の海外ドラマ・映画視聴歴
とはいってもあんまりたくさん見たわけではないのですが…
私は勉強始めたての初心者の頃にまず映画を観ました。
映画はアクション系などの会話よりも戦闘シーンや作画??に気合が入っているものは観ないようにして、人々の日常を描くタイプやコメディなんかを観ていました。
その方が会話が多く聞き取る時間が長く取れると考えたので。
二ヶ月で合計30本くらいですかね。まあそんなに多くはないですが一ヶ月分なのでそれなりでしょうか。
ただ二ヶ月でそのくらい見たのですがあまり効果を体感できなかったのでとりあえず中止しました。
そして5ヶ月ほど経過し、TOEICでそれなりにいい点数が取れるようになった後にアメリカのドラマを見始めました。プリズンブレイクという作品でドラマはこれしかみていません。
と言っても全5シーズンで一話1時間のものが合計90話ほどありますので少なくはないですね。しかも面白すぎて2週してしまいました。(今三週目)
というわけでとても多くはないですがそれなりに見ています。
また効果を体感できたので今後も少しずつ続けようと考えています。
特に特殊な見方をしたわけではなくご飯食べながら耳をすませて普通に見ていました。
英語学習としての効果
結論からいいますと、効果はある程度あります!
が初心者には厳しいです。
さらにどういう方向性で勉強しているのかによっても効果の度合いは変わってきます。
TOEICの勉強なのか受験勉強なのか日常会話なのかによっても微妙に変わってくるんですね。
初心者には辛い
勉強法として取り入れるには難易度が高いです。
本場の英語だけあって受験やTOEICのような手加減は全くありません。
なので基礎がないと全くわからず字幕だけをみて終わってしまいます。これでは効果がありません。
私がすぐに映画をやめてしまったのはこれが理由です。
なので初心者のうちは避けた方がいい勉強法と言えます。
基礎の文法を身につけた上で手加減された英語が聞き取れるようになったら試してみるといいでしょう。
ちなみに私はTOEICで800点ほど取った時点でも3分の1程度しか聞き取れませんでした。いかにTOEICが手加減されているのかわかります。
実際の効果
少し英語に慣れたうえで見てみると確かに効果があります。
本場の英語がわかる
日本で習う英語とは違って本物がどんな会話をしているか確認できます。
雰囲気や表情なども日本語を話す場合とは違うので、こんな感じなんだな〜と学ぶことができます。
さらに文法的なところも会話では割と適当でいいことがわかってきます。
例えば疑問文ではDo you〜?という風に主語と動詞を入れ替えるとうことを日本人はよく気にします。
しかし海外ドラマなどをみていると入れ替えずに語尾の発音だけ上げて疑問文にすることもあります。
日本語を話す場合も多少文法が間違っていても伝わりますし同じようなものなんですね。
さらに日常会話では簡単な単語と文法が多く使われるということがわかってきます。特に受験英語で勉強するような単語はすくなく、簡単な文法・単語+慣用句やスラングなんかが多い印象でした。
look forみたいな熟語やit’s up to you.(君次第だよ)みたいなカンタンそうに見えて単体で意味をつかめない奴らのイメージです。
なので私は逆に意味が捉えられなかったですね。難しい単語一つで意味を把握するというより先ほどのような簡単なものを組み合わせた熟語のような言い回しが多用されるので、単語だけ覚えていても理解できなかったです。
TOEICの勉強をしてても同じようなことが起こります。
TOEICはビジネス英語のテストなのでTOEICの勉強をある程度していると映画内での会社でのシーンなどはよく聞き取れるんです。
挨拶などの定型文はよくでますし、単語や言い回しもフォーマルなものを使うのでTOEICの勉強をした日本人にはそういうシーンは聞き取れるんですね。そして逆にTOEICの勉強ばかりしていると日常会話はわからないことが多いですね。
あと悪い組織のトップとかも最初の方の余裕がある時は丁寧な言葉をつかったりするので聞きとれます。
ということでどういう場面でどういう英語を使うか把握できるのです。
友達との日常英会話でTOEICや受験英語を使うと変な奴だと思われるみたいなので。
考えてみれば日本語でも常に難しい言葉を並べて日常会話する奴はいませんね。
こんな感じで日本で習う英語だけでは見えづらい部分もなんとなく見えてくるんですね。
ネイティブの発音に慣れてくる
TOEICなどではネイティブが発音するといっても、とてもゆっくりで滑舌も良く丁寧です。
TOEICと比べると海外ドラマの発音の速さはTOEICより1.5倍〜2倍ほど早いです。
話し方は役者さんによって様々ですし、単語がよくくっついて聞こえたりして聞き取るのは難しいと感じるでしょう。しかしこちらが本物の英語です。
このように受験やTOEICの発音は本場の英語とはちょっと違うんですね。なので海外ドラマなどをみることによって本場の発音を聞き取る練習ができるのです。
発音の基本はTOEICなども同じなので、そこで発音の特性をなんとなく理解してから海外ドラマに進むとある程度は聞き取れるので楽しいです。
そうしていくうちに海外ドラマや映画の発音にも慣れていき、知っている単語や言い回しは大体聞き取れるようになってきます。
こんな感じで中級者であればリスニングの勉強になるんですね。
ディクテーションはやらなくていいです。
簡単でよく出るフレーズや単語は勝手に覚えてくる
印象に残るシーンや簡単な会話は集中してみていると記憶に残ることがあります。
私は最近プリズンブレイクを見ていますがその中では、
We got company .→敵だ
company=客という意味があり「おっとお客さんだ(招かれざる)」みたいなニュアンスで使われるようです。そんなの覚えてどうすんだ?という話ですが。脱獄者は使うんですね。
We gotta go.→行かなきゃ
主語はIでも使えます。gottaはhave toと同じ意味です。これはいろんなところでよく言ってますね。
That’s(it’s) not true.→違うよ
口喧嘩かなんかのシーンで女性がこれを連呼していたので覚えました。
I’m sorry.→それは残念です。もしくはお気の毒に。
アイムソーリーといえば日本ではごめんなさいという印象が強すぎますが、ドラマや映画ではその意味より上記の意味の方が使われる印象がありました。
A.「私の父はこの間亡くなったの」
B.「I’m sorry.(お気の毒に)」
みたいな感じで。最初はなぜ謝る??とか思っていましたが。
このように印象的なフレーズや日本ではつかめないニュアンスなんかを知ることができるんですね。
これらは英語学習にどう役立つのか
まとめると、
- リスニング力強化
- 英語の雰囲気を体感
- 本場の英語を知る
- 記憶に残るフレーズや単語たちがある
が主な効果です。
リスニングと日常会話でのスピーキングに一定の効果があると考えられます。
やはり必死に英語を聞き取ろうとするのでリスニングには一定の効果があります。続ければ続けるほど慣れていきますので実際に外国人の方と話した時にそれなりに聞き取れるようになります。
スピーキングに関しては、フレーズを覚える際に映像とともに覚えることで使い方も同時に知ることができるという効果があります。
また文化的な違いを感じることで外国人の方と会話をする際に相手の雰囲気に戸惑うことも減るかもしれません。
効果が期待できないこと
TOEICや受験
まず受験英語やTOEICを勉強する上ではあまり効果的とはいえません。使われる英語の種類が違う上に発音も違います。
これらをやる際にはそれ用の教材を極めたほうが点数はあがっていきます。
文法や単語
これで鍛えられるのは聞き取る耳がメインになってきます。
なので文を作る能力や単語力は他で鍛えていかないと十分には身につきません。
スピーキングでも単純な記憶ではなく自分で文を作るという部分はあまり鍛えられないんですね。
極端にいえば映画やドラマのセリフを全て覚えれば英語は話せるようにはなるでしょうがそれで成果が出る頃には地球が滅んでいます。
なので英語が話せるようになるか?という問いにはいつか話せるようにはなるかもしれないが圧倒的に非効率だと答えることになります。
どんな感じでみればいいか?
私はいろんな見方を試したわけではないですが…
とりあえず
- 字幕はつけて見る
- とにかく集中して聞く
- 気になったことは調べる
- 会話が多いジャンルを選ぶ(アクション系やSFは微妙です)
- 継続する
ということさえできれば私があげた効果も出ますし、どんどん慣れていくと思います。
よくないのは集中せずに字幕ばかり見てしまうことで時間だけ無駄に費やしてしまうことです。そうなると費やした時間だけをみて勉強した気になってしまうということにもなりかねません。
逆に字幕を無しにしてしまうと内容が入ってこず、つまらない思いをして結局やめてしまいます。
楽しみながら効果を出すにはどうすればいいかをしっかり考えましょう。自分でしっかりと意識して見ることが重要です。
全部書き起こすとか完全に聞き取れるまで何回も見るということはしなくてもいいんじゃないでしょうか。
そのようなことをやると苦痛に思えてしまいます。またかける時間に対して効果が薄い気がします。
映画やドラマではなく他のところで学んだことでもドラマ内でしっかり聞き取れますので、まともに学んでからドラマで使われ方を確認すればいいです。
ただ先ほどあげた熟語や慣用句は聞き取れても意味がよくわからん!ということがあるでしょう。I’m sorryのようなニュアンスの違いもそうですね。
こういう場合は調べてみましょう!
意味がわかりすっきりするとともに調べるという行為が印象付けになりますよ。
そして英語学習はなんでもそうですが長い目で見て継続することが重要です。すぐには効果が出ないかもしれませんが続ければいつか効果がでてきます。
映画やドラマで英語学習はこんな人にオススメ
- 楽しみながら英語を上達させたい
- 少しの基礎がある
- 日常会話を勉強している
- アマゾンプライムやNetflixに登録している
- 本場の英語を体感したい
- リスニング力を強化したい
です。
どのような効果があるのか、自分の英語学習に有効なのかを見極めて取り入れていきたいところですね。
終わりに
いかがでしょう。
どのような効果があるのかしっかり把握すれば効果的なので試してみてください。
英語学習では常にアンテナをはって情報を取り入れる敏感さも重要です。
映画やドラマの中で疑問に思ったことはすぐ調べるようなことをしていけば素晴らしい成果が期待できるでしょう!
TOEICリスニング対策 ディクテーションは意味がない!
オススメ作品
一応個人的に私が楽しめたものをいくつか。
暇な方はこんなのがあるんだな〜程度にどうぞ。
Prison Break(ドラマ)
色々あって刑務所に入った兄弟が脱獄しようと試みる作品です。
主役がイケメンすぎます。
TVドラマで全5シーズン、90話ほど。
かなり長いので継続できるという意味では有効な作品です。
会話も結構あります。
ショーシャンクの空に(映画)
色々あって刑務所に入ったおじさん(青年?)が脱獄を試みる物語です。
結構人気というか有名な作品なので見てみました。
役に立つ英語かはちょっとなんともいえないのですが面白かったです。
2時間30分ほどの作品で人生について考えてしまう深さがあります。
イエスマン
もし全てに対してイエスと言って行動したらどうなるのか?
色々あってそんな状況に陥る主人公が面白いコメディ作品です。
まあ会話は普通にあるので英語の勉強になるんじゃないでしょうか。
以上です。