Avenger シンセ レビュー EDMに最適な高音質シンセ

 

こんにちは。

今回はVengeance Sound から販売されているソフトシンセ、Avengerについて紹介、レビューしていきます!Nexusのサウンドデザインをしたのと同じ会社?なようでNexusにも書いてある「V」の文字があります。

シンセとしてはかなり後発のイメージがありますね。

しかし他の定番シンセとともに名を連ねる存在となってきているようです。

 

2019年7月下旬あたりから半額セールを行っていたので迷った末購入してしまいました。

これで晴れて私もAvengersの仲間いりということですね。

 

Plugin boutiue↓

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公式ページ↓

Vengeance Sound

Avenger 特徴を紹介

 

Avengerは900種類以上のプリセット、596個のウェーブテーブル、168個のドラム・キットなどのサウンドが搭載された最新型のシンセです。

さらにテクニカルな情報を確認したい方はこちらのサイトで確認してみてください。

ソフト音源 「AVENGER」 | SONICWIRE

Avengerの音作り

 

Avengerは特に苦手なものもなく何でも作れる万能シンセと言えるでしょう。

Avengerはウェーブテーブル・シンセシスやFFTエディターで倍音の調整を行って、さまざまな音色を作り出すことができるシンセです。

オシレーター波形はノコギリ波や三角波などが収録されたベーシックな波形のほか、ウェーブテーブル、クリック/ノイズ波形を含むサンプルといったものを搭載していて多彩な音作りをすることができます。

 

またオシレーターは最大で8つまで増やすことができます。それぞれのオシレーターにはサンプルや波形など一つずつ割り当てて使えます。

Wavetableだけでもとんでもない数。さらに普通の波形にサンプルにとあるのでこれらを確認するだけで大変だ。

 

 

普通のシンセと比べたら圧倒的な品数ですよね。

これらを使用することで個性的な音作りが可能となります。

 

フィルタータイプや内蔵エフェクトの種類もかなり豊富でそれぞれ組み合わせたらかなりのパターンのサウンドが作れそうですね。

 

そしてAvengerのROUTEセクション↓↓では、フィルターやシェイパー、リバーブなど、現在選択しているサウンドがどのようなモジュールにルーティングされているか確認でき、それぞれを選択してGo toをクリックするか右クリックすることでそのモジュールがどこにあるのか案内してくれます。

(GIFで伝わるでしょうか。プリセットをカスタマイズしたいときにこれがあると本当に楽です。)

 

ROUTEの列の各項目をクリックするとその編集画面を案内してくれているのです。

 

なので初心者でも迷わずパラメータの編集ができます。

特にプリセットから音をカスタマイズしたいときは何が使っているのか一目でわかるので、このようなナビゲート機能があるとすごいわかりやすいです。

 

複雑な見た目をしたシンセではありますが、こんな感じで実際に触ってみると最新のシンセの気が利いている部分を感じられます。

 

音作りのためにはほかにもドラムキットなど沢山あります。

多彩すぎて選ぶだけでも困りますね。

言葉だけではピンとこないですし音作りの紹介はほどほどに。

 

基本的には何でもできますし追加プリセットも豊富なので音作りに関してはあまり心配はいらないのでは。

あまりに色々なことができるのでもしさらに情報を得たい場合は製品ページを確認するといいでしょう。↓↓

ソフト音源 「AVENGER」 | SONICWIRE

 

最新のシンセという雰囲気が伝わる操作画面

 

個人的にAvengerのGUIにはすごい感動しました。

新しい感じのものは大すきなので。

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こちらがその画面なんですがシンセというよりなんか一つの作曲ソフトにすら見えるかっこよさ。

かなり大きく画面に表示されるのでそれぞれのパラメータもとてもみやすく使いやすいものとなっています。

画面の拡大・縮小もできます。

 

ただ初見の人からしたらわかりにくいですかね。

そしてこの画面はAvengerが重い理由の一つな気がしますね。

凝ったホームページの方が重かったりするのと同じでw。

 

 Avengerのイカした操作性

 

Avengerは初めてみた感じ全然今までのシンセと違って「なんじゃこりゃ..」と一瞬やる気を失いましたがよくみたら意外とわかりやすい部分も。

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オシレーターやAmp、フィルターなど全てインターネットブラウザーのようなタブ形式で追加・削除ができる。

これをイカしているという以外に何と言おうか。

基本的にどのセクションもこのようなタブで管理・表示できるのでこれに関しては迷うこともないです。

どこに何があるのか簡単に把握できますね。

 

さらにADSRパラメータをいじると関係ないセクションに現在操作しているパラメータのグラフを表示してくれて動きを目で追うことができます。このグラフはリアルタイムで滑らかに動くという徹底ぶり。

シンセ初心者の方はハイパー助かるやつですね。

なんかWavesからiZotopeメインになった時のようなきもち。

おお〜気がきくね〜というポイントを最新の雰囲気を醸し出しつつ表示してくれている。

 

エフェクト類も種類がかなり多いですがDAWのインサートのような感覚の操作で使用できて楽しいです。

画像のエフェクト・ラックをみてください。これに関してはとても直感的な操作ですね。センド・ラックまで付いている。

たくさんのエフェクトたち

 

このエフェクトそれぞれにプリセットもあるのですごいものです。正直シンセでそんなに使わない。

ついでに気になるエフェクトについても語っておきましょう。

 

エフェクトのなかでも画期的なのがMINI-CHAINというエフェクト。

これがダッキングサウンドを再現できるエフェクトなんですね。コンプレッサーのサイドチェインを使ったアレです。

KickstartやXfer Lfo toolみたいなのが個別プラグインでもありますが、AvengerのMINI CHAINも全く負けていません。EDM作るなら使って見たくなる機能の一つです。

ダッキングを簡単に再現するMINI CHAIN

 

これがしかもかなり自由度が高くて、↓こんなフザけた感じにもできます。

 

これだけとりだして使えるようにしてくれ!と思うクオリティ。

LFO以外にも音を揺らしまくる面白い変化を楽しめます。

 

そして一緒に写ってますがTrancegateもあります。ステップシーケンサー(アルペジエイターに似てるやつ)に連動するので、こちらもかなり自由度高く変化させられます。

トランスゲートはこんなやつ。(これはNexusだけど効果は同じです)↓

 

それぞれすごい画期的な操作性です。

最新のシンセだけあって今までのシンセと比べて最高のものになるように設計されたんでしょうかね。

ただ項目が多くて複雑というのは否めません。

 

Avenger 使用感

 

Avengerの音質

 

気になるAvengerの音質ですが、、単純な音質は、

とても良い!

クリアで太くて音抜けが良い文句なしのサウンドです。

いやほんとに。

 

もはやこれが買ってよかった〜と一番感じるところです。

☆5個で評価するなら文句なしの☆5です。

 

Omnisphere2など高音質で評判ですが同レベルです。

プリセットの音も強くて太くて曲のなかでシンセを重ねることなく目立ったトラックにできそうです。

 

サウンドの傾向としてはたくさんの波形などあるので一概にいえませんが、EDMなどの派手な音の方が向いている気がします。

なんかどんな音作りをしようとしてもAvengerの独特の派手さがあるんですよね。

 

アナログ感は?と言われるとあまり感じません。

 

Avengerはプリセットがすでによく、プリセットから探していいのがあればもうそのまま使ってしまいますし、Nexusと違ってエディットの可能性が圧倒的なのでEDMを作る人々は使いたくなるシンセかと思います。

 

私自身Avengerをたくさん使ったEDMを作って見ました。よければデモの一つとして聞いてみてください。

 

ほぼプリセットから動かしてない上にシンセもそんな重ねてないのですが、それだけで結構太くて存在感あるEDMサウンドが作れます。

 

Avengerのプリセット

 

Avengerには多くのプリセットが搭載されていますがどれもクオリティが高いです。

基本的にEDMに使えるサウンドです。

EDMのEXPANSIONを追加しましたがいらなかったなと感じるくらいには。

音質は先ほど絶賛したとおりなので本当に即戦力となるプリセットだと感じています。

 

さすがNexusのサウンドを手がけるだけあってプリセットは強い。

ていうかEDM系サウンドはNexusを彷彿とさせるようなものも多かったですね。

 

EDMを作りたい私にとってはツボを押さえてくるね〜と感じるプリセット。

耳にしたことがあるEDMサウンドです。

またAvengerはシンセとして優れたエディットが可能なのでイメージ通りの音に近づけることも容易いでしょう。(慣れれば)

 

なのでEDMを作りたい場合やEDMサウンドを簡単に取り入れて行きたい場合はおすすかもしれませんね。

ただ逆にEDMすぎてEDMを作りたいという訳ではない人には微妙に感じる可能性もありそうです。

サウンドが派手なものが多いので。

 

私はシンセを使う時はプリセットからイメージに近いものを選んで軽くいじるかそのままで使うという使用法ですが、それぞれのクオリティが高いのでそんな使い方にも最適だなぁと感じています。

 

そして現在は公式でハイクオリティの追加プリセット(EXPANSION)を多数販売しているため自分に合ったサウンドライブラリの構築も容易に可能ですね。(お金あれば)

Nexusのサウンドを手がけるだけある。

多くのエレクトロニック系ジャンルが揃っています。

 

EXPANSION↓

Vengeance Sound

 

サンプルをベースとした音作りも可能

個人的に好きなのがこのたくさんのサンプルです。

たくさんの波形とウェーブテーブルで音作りができるのはもちろんのこと、この大量のサンプルもオシレーターに追加してシンセとしての音作りが可能なんです。

このサンプル自体も結構いいサウンドをしていて、これらをオシレーターに追加して重ねれば新たなサウンドが生まれます。

 

オシレーターはプリセットのものをコピペして波形をサンプルに変えてしまえば、サンプルも簡単に他のオシレーターたちの音に馴染むのでとても使いやすいです。

シンセの音作りだけでなく、シンセのサンプルを組み合わせて新たなサウンドを作れるのです。

個人的に楽に新たなアイディアが浮かぶうえに個性的なサウンドが作れるので好きです。

 

Avengerは重いのか

 

Avengerを購入するか検討している方の中には「Avengerが重い」という情報から悩まされてる方もいるのではないでしょうか。

そんなAvengerですが、

確かに重い!

です、、、

 

なんですが正直私は他の重めのシンセとあまり変わらないような印象を受けました。

Omnisphere 2はかなり頻繁に使っていますが重たいプリセットを使うとAvengerより重いですし、SpireでもReaktorでもプリセットによってはAvenger以上に重たいと感じます。

さすがにMassiveやNexusと比べてしまうと重たいのでプロジェクトに何台も立ち上げて放置することはできないのですが、それは他の重たいシンセも変わりません。

 

またAvengerもプリセットによってかなりばらつきがあります。

本当に重たいプリセットを使うと再生が途切れるほどのものもありますが基本的にはなんとか使えるかなという印象。

他のサイトさんではただ立ち上げた状態ではAvengerが一番重いということは検証していたようなのでそれはそうなんだと思いますが、実際にプロジェクト内で音を鳴らしている分には他の重めのシンセよりちょっと重いか同じくらいかと。

 

なのでもしOmnisphere、Serum、Spireなどが問題なく動かせているならあまり変わらないんじゃないでしょうかね。

あくまで私の個人的な感想ですが。

単純なオーディオ処理負荷でSpireと比較するとSpireの方がきつい場合もありますね。

 

以下にシンセを一台だけ鳴らして比較した画像を掲載しておきます。(DAWの緑のメーターが負荷を示す)

Avenger

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Spire  

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この画像ではSpireのほうはこれだとあと少し音数を足すだけで再生が途切れ始めます。

こんな感じでSpireの方が再生時はるかに重いプリセットもあります。

ただCPU使用率はAvengerも17%と表示されているのでやはり普通のシンセと比べたら重いという印象はぬぐえませんね。

Nexusなどは基本10%以下ですし。

 

コレ↓でEDM作ったてたら私のPCではさすがに重くなってしまいましたねw

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しかしインスツルメントをフリーズしながら使えば余裕ですし、再生不可になるとか落ちるとかはなかったです。

参考までに。Avengerも意外と大丈夫。

(Avenger6台、Omnisphere2台、KONTAKT3台、Nexus2台、その他サンプラーやオーディオトラックたくさん)

 

私のPC主要スペック:メモリ16GB Core i7

照らし合わせてみて自分のものではどうなりそうか予測してみてください!

 

謎のシューティングゲームができる

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Avengerでは謎のシューティングゲームで遊べます。

暇つぶしに最適ですね。

意外と楽しい。

 

私は6面でGAME OVERになってしまいました。

クリアしたらクーポンでももらえたらいいんですが。

遊び心あるAvenger ですね。こういうの好きです。

 

Avengerのデメリット

 

かなり褒めてきましたがAvenger には無視できないデメリットもいくつかあると感じています。ちょいちょい記事内で触れていますが。

 

EDM感がすごい

 

Avengerのプリセットは本当にEDM感が強いです。

EDMの中でもド派手なサウンドたちです。

 

なのでプリセットが気に入らない場合は追加プリセットの追加料金も考慮したほうがいいですね。

私自身EDMを作ってはいるのですがちょっと変わったサウンドを心がけているのでOmnisphereの方が楽しく使っていますね。

 

逆によくある系EDMが作りたいんだ!という方には最適と言えるでしょう。

よくある系というとあれですが、BIgroomやプログレッシブハウスなどなどEDMとして有名なものに使える感じですね。

ちょいちょいダブステップもあります。

 

Future HouseやFuture Bassはそれ専用の音は少なそうです。EXPANSIONにはしっかりありました。

 

機能が多くて複雑

 

画面も見やすくて操作もしやすいっちゃしやすいんですが項目や選択肢が多いせいであまり手の込んだことはやる気が起きません。

イメージできない波形やフィルターは確認作業だけでも膨大な時間を費やすことになるでしょうエフェクトだけでも30種類ほどあります。

 

Spireのようなハードウェア・シンセってかんじの方が好きなのでAvengerで音作りはあまりしませんね。ほぼプリセットに投げています。 

 

まあ操作に慣れてしまえばかなり使いやすいんでしょうがどうもやる気が起きない。

 

初心者がシンセを学ぶ際に使うというよりは単純にサウンドライブラリを強化したい人(プリセット使用で)か音作りを極めたい上級者向けという印象です。

まあ、私に関しては勉強しろ!って感じですがw

 

Avengerはなんでもできる反面機能やエフェクト、波形などそれぞれを選ぶだけでも種類が多すぎて全て自分で把握するにはかなり時間がかかりそうです。

 

なのでプリセットメインで使っていく使い方が賢いのかもしれませんね。

EDMにはなってしまいますが。追加でいいものがたくさんあるので金にものを言わせるといいです、

 

プリセットは本当にすごいですよ。

 

重さが気になることもあるかもしれない

 

先ほど意外と大丈夫とは書きましたが本当に人によるでしょう。

ほかのネット記事を見ていてもAvenger が重いという評価は共通です。

 

私自身もコードを鳴らしたりするとめちゃめちゃ重くなるのでやはりぽんぽん立ち上げられる存在ではないですよね。

 

なので多少の重さは覚悟の上で購入する必要があります。

Avengerはやっぱり重いということを伝えるために書いておきました。

以上Avenger の気になるところでした。

まあ私自身は全然満足なんですがねw

 

Avengerの評価を一応まとめておくと

 

長くなってしまったので今回Avenger について伝えたかったことをまとめておきます。

  • 画面は見やすい
  • 機能が多彩
  • 音質は素晴らしい
  • 確かに重い
  • EDM向けのプリセットを搭載
  • プリセットのクオリティが高い

ということです。

なのでまあどんな人におすすめできるかといえばEDMを作りたい人ですね。

プリセットを鳴らすだけでEDMになります。

 

それ以外は追加プリセットの品揃えをみて検討したほうがいいのかも。

プリセットさえたくさん手に入れることができればNexusの最強版と考えて良いレベルなので。

 

音作りの点では入門用のシンセではないですね。

EXPANSION↓

Vengeance Sound

 

終わりに

 

いかがでしょう。

Avengerは素晴らしい音質と機能を兼ね備えたシンセではありますがちょっと気になる点もありますね。

 

ただEDMを作りたくてプリセットメインで使う分には最高峰のサウンドなのでいいと思います。

操作も慣れれば使いやすいのでAvengerを極めるというのも良さそうですし。

 

私自身はハイクオリティのEDMプリセットと高音質でとても気に入りました。

終わり。

 

追記

Avengerのライセンス等の管理もNexusと似たようなアプリである「Vman」で簡単にできるようになっています。