こんにちは。
TOEICの勉強というのは場合によってはなかなか効果がでず途方に暮れてしまうようなこともあります。
そしてその中でさまざまな勉強法を模索していると、「暗唱」という勉強法はどうなの?と疑問に思われることも多いかと思います。
そこで今回はそんなTOEICに暗唱は有効なのか?という疑問について徹底的に解説していきたいと思います。
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TOEICのために暗唱は効果的
まずTOEICのための暗唱は効果的な勉強法の一つです。
暗唱というのは英語を暗記して唱えてみるという文字通りの勉強法ですが、TOEIC勉強法としてこれはなかなか理にかなっている部分があります。
何かと言うと暗唱は、
- 英語を単純に覚えることができる
- TOEICの英文のパターンを理解できる
- TOEICの文章を暗記することで問題の傾向が掴める
- 完全に覚えなくても文法的知識をフル活用すれば予測できるため、文法的な部分の理解がより深まる
といったTOEICスコアアップのために重要な効果が期待できるんですね。
それぞれ個別で解説していきましょう。
1.英語を単純に覚えることができる
英語を暗記して唱えてみるというのはまず単純ですが英語を暗記しているということなので、そこで扱った単語や文法などはインパクトが強まり、長期的な記憶につながりやすいです。
単語や文法は個別で暗記するだけではなく文中で意味を持たせて使用することでより理解が深まります。
そして日本語とは異なる英語の構造も読み上げることで体でつかんでいくことができるので、結構見えないところでも効果が出たりします。
英語はやはり言語なので感覚を養うことも重要です。
暗唱であれば覚える時に文の構造やリズム感を気づいていなくても意識するので、そういった部分で英語のための感覚をしっかりと養うことができるのです。
(特にTOEICは4択なので「なんとなく」で選んだ回答が当たることも多い)
そして一つTOEIC向けのポイントとしては、TOEICは定型文というか結構決まったパターンの内容や言い回しが多かったりするので、TOEIC向けのテキストを使用して暗唱することでTOEIC本番でも「あ〜これね」という感覚で文章が読めてしまったりすることもあります。
TOEICはビジネス英語なので広告の文章や会社のウェブサイト、店頭での会話、コールセンターなどのケースが多いので、こういった部分も暗唱で覚えることで毎回出てくる言い回しを理解できたりします。
2.TOEICの英文のパターンを理解できる
これは先ほどの部分と少し重なりますが、暗唱はTOEICという試験の英文パターンの理解につながります。
先ほども述べたようにTOEICはビジネス英語であることは一つ意識しておくべきポイントです。
ビジネス英語ということはフォーマルな英語も多いのでそのあたりも実際に読んでいて感じることができるでしょう。
日本語でも例えることができます。
日常会話で友達と会話をするときは「お世話になっております」「ご用件をお伺いします」なんて言い方はしませんよね?これは会社とかで使います。
英語はもっとフランクなのでここまで堅苦しい印象ではないですが、日常会話と比べると英語も🔼⏫の日本語のように丁寧になっていたりします。
そして言い回しも同じようなものがあったりするので、暗唱することでそのあたりの感覚をつかんでいくことができるのです。
TOEICという試験ではどんな英語が使われているかしっかり理解できます。
この↑記事では似たようなTOEICスコアアップのための根本的な部分がありますので、もしスコアが伸びないという方は確認してみてください。
3.TOEICの文章を暗記することで問題の傾向が掴める
TOEIC向けの文章を暗唱しているとTOEICの問題の傾向が理解できてきます。
学校の試験や大学受験にはそれぞれ傾向というものがあり、微妙に目をつけるべきポイントが変わっていたりします。
そしてTOEICでもそれは大いにあります。
暗唱して感覚を養うことでなんとなくTOEICではこんなひっかけがあるな〜とかここは重要度ひくいな〜というのがわかります。
この感覚を養うことができればTOEICは4択なので、「なんとなくこうだから」とか「ここは経験上あり得ない」と感じたものが当たり始めます。
ここも一つポイントで、TOEICは受験のような完璧さは求められていないということは覚えておきましょう。
英語があまり理解できていなくても、リスニングでキーワード以外なにも聞き取れていなくても感覚で当たってしまうことが多いのがTOEICなのです。
TOEIC系のテキストを使った暗唱ではこのTOEIC向けの感覚を鍛えることが可能です。
4.完全に覚えなくても文法的知識をフル活用すれば予測できるため、文法的な部分の理解がより深まる
暗唱するときは文章を覚えなくてはならないわけですが、もし暗記できていなくても文法的知識を使って思い出すことができますね。
前置詞のような紛らわしい部分もその他の内容から思い出したりします。
このようなプロセスがインパクトを与えるので曖昧な部分が意外なところでしっかりとした知識になります。
暗唱にはどの教材を使えばいい?
TOEICのための暗唱で最も重要なのがどの教材を使うか。
ここで誤った選択をしてしまうと全く効果がでないなんてことになりかねません。
私がここまで述べてきたメリットの中にTOEICの傾向やパターンといったものがありましたが、これを掴むには当然ながらTOEIC用のものを使わなければならないのです。
そこで最も最適な教材が、TOEIC公式が販売する公式問題集です。
公式問題集はTOEIC公式が本番のテストと同様の環境で制作したもので、リスニング音声から文章まで完全にTOEICそのものです。
解答には簡単な解説や日本語訳ももちろんありますので、これを暗唱しまくればTOEICに有効な経験値を超効率的に積み上げることができるのです。
他にも沢山問題集はありますがTOEIC公式制作の、TOEIC本番と同じ問題集があるというのに他を使うというのは良くありません。特に暗唱では。
もし早く点数を上げたいのであれば公式問題集を一つ買ってしまいましょう。
ちなみに受験の時に使ったものなどはまず単語などの範囲も違うので論外です。これで暗唱などしても無意味です。
また公式問題集は音声も同じでリスニングのためにも圧倒的に優れた効果を発揮しますし、最初はTOEICを体験する問題演習のためにも大きく役に立つので絶対に手に入れましょう。
シリーズが1〜5までありますが、3〜5のうちのどれかを買いましょう。
3から音声がスマホでのダウンロード対応になっているので、散歩中や通勤時間でも有効に時間を使えます。
ただ最新の5ではリーディングセクションも音声付きで、さらに最新の傾向も反映されているのでできる限り新しいものから集めましょう。
まあ個人的には多く集めれば集めるほど効果的だと思いますので、余裕がある限り揃えてみてください。
多いということは覚える部分も多いということでスコアアップにどんどん繋がっていきますよ。
私は半年で英語初心者から820を超えましたが、勉強の大部分は公式問題集を使用しました。今回の記事で最後の方におまけとして圧倒的効率の勉強法を紹介しておきます。
暗唱の実践方法
とにかく何回もやろう!間違えてもいい。
暗唱は全部暗記するからめんどくさいかも…..と思われるかもしれませんが、最初から全て暗記する必要はありません。
何回も挑戦して思い出せなければ答えを見てしまうということを繰り返し続けましょう。
最初から全て暗記しようとするとただ辛いだけですし、覚え方として何回も間違えるという方が有効なのです。
何回間違ってもいいですから、とにかく続けてゆっくり覚えていきましょう。
このようにしていれば自然に覚えることができますし、変に暗記しようと考えるよりも長期的な記憶として残ってきます。
なんども繰り返して間違えるところはだんだん間違えなくなりますよね。
また好きな歌は聞いていればだんだんおぼえてきます。
それと全く同じで、なんども繰り返すということが長期的な記憶のための鍵です。
考えてみるとずーっと覚えていることは何度も繰り返したものだということはわかりますよね?
その要領でとにかくなんども挑戦しましょう!
そしてこの過程では文法的な知識を使って文章を思いだすなんてこともできるので、自然と英語力や英語の勘も鍛えられてきます。
ぜひなんども挑戦してみてください。
公式問題集を使った実践方法
さて、前の項目は心構え的な部分だったのでここで具体的な実践方法を紹介しましょう。
先ほども言いましたが使う教材は公式問題集が最も良いです。TOEICで最もスコアが上がる教材の一つなので、効率的なスコアアップのためには絶対にこれは手に入れてくださいね。
公式問題集はやはり問題集なので最初から暗記してしまうともったいないです。
なので最初はTOEICを知るために二週くらい解いてみましょう。
全体的な流れとしては、
- 問題を数週解く
- 答え合わせをしてある程度わからないところや実力の目星をつけておく
- 暗唱やその他の方法でやりこむ
という感じになってきます。
公式問題集をまだ解いていないという方はTOEICのことをよく知ることができますし、自分の実力もわかってくるのでサクッと挑戦してみましょう。
ただこれもそんなに重たく考えなくてもいいです。
私の場合はリスニングとリーディングはいっぺんにやらず、休憩を入れるか次の日に回したりしていました。
もっとPartごとに分けてもいいです。ここでとにかく大事なのは自分の実力を知ることでしょう。
時間ははかるだけはかって、制限時間が過ぎてしまっても続けていいです。
そこでどのくらいオーバーしたかでどのくらいの速さが必要なのか体感できるでしょう。
解いた後はしっかり答え合わせをして解説も読んで理解できるようにしてくださいね。
そしてこのように少し答えを覚えてきてしまった状態、つまり公式問題集が演習問題として機能しなくなってきた時に暗唱をはじめるといいです。
暗唱は先ほども言った通りとにかく繰り返します。
暗記→思い出して読み上げるを繰り返せば徐々に効果がでてきます。
ただ暗唱は結構頭に負担がかかるので、一日中これをやるのはちょっとつまらないです。
なのでPartごとにやるとか今日は一時間!とか決めてちょっとずつやるといいでしょう。
TOEICは単語やリスニングも重要な要素なので、それぞれ並行して続けていけるといいですね。
暗唱以外にも公式問題集を活用せよ!
実は公式問題集は暗唱以外にも重要なやるべきことがあります。
もちろん暗唱は有効ですが、暗唱だけではやはりリーディングに偏った効果になってくるんですね。
自分で聞き取るということはしないので仕方がないです。
なので公式問題集を手に入れたら暗唱以外にもリスニングのための勉強をしましょう。
(私は半年で0から820を超えましたが、ここで紹介する方法が勉強時間の大部分です。)
どんな勉強をするかというとまず単純なリスニングとシャドーイングです。
とにかく何回も同じ音声を聞いて、耳が英語になれるようにするのです。
これをするだけでリスニングではかなり大きく変わってきます。
シャドーイングは音声に続いて影のように自分でも読み上げるものですが、こちらもかなり効果的です。
そしてこれらを公式問題集でやることに圧倒的な意味があります。
公式問題集は先ほども言った通り、TOEIC公式が制作しているので音声の話し手まで本番と同じです。
なので公式問題集で聴けるネイティブスピーカーが本番でも出てくることもよくあります。
ということは同じ音声を聴きこんでおけば本番でも慣れた状態で英語を聞くことができるということですね。
さらにTOEICではイギリス英語やオーストラリア英語があって、この発音がなかなか難しいので公式問題集の音声でしっかり慣れておくこともとても重要です。聴き慣れているアメリカ英語とは全然違います。
そしてシャドーイングにも慣れてきたらさらに圧倒的に効率を高める方法が公式問題集にはあります。
それはスマホで聞くことです。3〜5ではスマホにダウンロードが簡単にできるのでこちらは絶対に使うべきです。
私の場合は通勤電車1時間と家から駅までの片道合計1時間30分と、昼ご飯を食べている時、風呂の中など場所を選ばずどこでもリスニングをしていました。
このようにすることでTOEICのリスニング勉強の時間が、平日でも特に頑張らずに安定して3時間ほどとることができるのです。
(3時間ということはTOEICテストのリスニング4回分を毎日聞くことができるということです。)
声に出さなくても頭の中に思い浮かべるだけでもシャドーイングは効果ありますので、無駄にしている隙間時間を使ってどんどん勉強しましょう。
さらにスマホアプリでは倍速モードがあり、1.1〜4倍まで速度をあげることができまして、これを利用して倍速で音声を聞くことも圧倒的に有効な勉強法です。
最初は少しでもかなり早く感じるので徐々にはやめていき、普通にやっていれば最終的に2倍まではいけます。
そして私が実際に試した感じだと2.5倍以上は無意味で2倍まであげるのが一番ちょうどいいと感じました。
なので公式問題集を手に入れたら音声を倍速で再生して聞くということもやってください。
これもとんでもない効果があります。通常の音声がすごいゆっくりに聞こえるので本番でもかなり冷静にリスニングできるだけでなく、音声が2倍ということは3時間でTOEIC8回分のリスニングをするということです。
続ければ目に見えて効果が出るので、正直暗唱よりもおすすめな勉強法です。
これを公式問題集で毎日やると圧倒的な効果がでるので、効率的にリスニングの勉強を進めたい方は覚えておいてください。
まとめ
いかがでしたか。
今回はTOEICの暗唱についてでした。
まとめておくと、
- TOEICに暗唱は効果的
- 公式問題集を使おう
- 暗唱だけでなくリスニングの勉強も忘れずに
- 公式問題集は暗唱以外にも効果的!
ということになりました。
自分で言うのもなんですが、本当に公式問題集の2倍速再生は半年で0→800越えを可能とする革新的な勉強法なのでリスニングでうまく聞き取れない!という方はこちらも試してみてください。