こんにちは。
EDM制作に欠かせないものの一つであるサンプルパック。
今回はそんなサンプルパックについて初心者向けに解説していきましょう。
サンプルパックがないとEDM制作が全くはかどりませんのでもしその存在を知らなかったという方がいたらぜひ使って見てください!
私自身初心者の頃その存在についてすぐに知ることができず、知った時は「早く言え!」と思いましたからね。
絶対に知っておいて欲しいものの一つです。
この記事の内容
- サンプルパックとは何か
- EDM制作においてのサンプルパックの重要性
- EDMにおすすめのサンプルパックたち
CONTENTS
サンプルパックとは?
サンプルパックとはサンプルがセットになったEDM制作のための素材集のことです。
まあEDM以外にも多彩なジャンルのものが取り扱われているのでEDMだけではないんですが。
サンプルとは 楽器やシンセで作った音を音声ファイルとして形にして、サンプラーなどで使えるようにした音のデータの事を言います。「音ネタ」などと呼ばれる事もあります。
以下の画像はキックのサンプルがたくさん並んでいますが、サンプルパックはこのように音声ファイルが集まった状態で販売されています。
そしてサンプルは基本的に完成された音として作り込まれてあり、読み込んで鳴らすだけでいい感じになるようにできています。
もちろんこれらは実機のサンプラーがなくてもDAWのサンプラーで使用できます。
ヒップホップなどではよくサンプラーを使っているのを見たことがありませんか?
Padを叩いてポクポクしていたりループさせたり….
そこでPadに割り当てているのがサンプルです。
またDAWではサンプラーなど使わなくてもオーディオトラックに貼り付けるだけでも使用できます。
そしてこのサンプルはEDMでも圧倒的に重要な役割を担っています。
EDMでは重要
EDMにおいてサンプルパックはかなり重要です。
私自身EDMにおいてサンプルパックがないと、曲のクオリティ・制作スピード・多様性が半減すると言っても過言ではないと考えています。
それほどまでにEDMではサンプルパックが重要なのです。
そしてそのEDM系のサンプルパックには強いバスドラムや指パッチン、効果音などEDMに必須の音が入っています。Put your hands up!!!!みたいなシャウトなんかも入っていますね。
そういうものは外部音源を買うのではなくサンプルパックでないと簡単には解決できません。
さらに自分で何通りもの指パッチンや手拍子やパーカッションを作るとなるとえらい時間がかかることは簡単に想像できますね。
EDMに使えるサウンドを確実にたくさん集めるにはサンプルパックが最適なのです。
ではとりあえず試しに音を聞いてみてください。
サビ(DROP)がなくて申し訳ないのですがこれはサンプルパックだけを使った音源です。
いかがでしょう。
サンプルパックだけでこんなものが作れてしまいます。
EDMで聞いたことがあるようなサウンドじゃないですか?
これはただサンプルを貼り付けて作っただけです。
こんな感じでサンプルパックはEDM制作の重要な部分を占めているのです。
というかサンプルさえ集めてしまえばあとは切りはりの工作みたいな感覚で作れてしまうのもまたEDMです。(もちろんシンセの打ち込みなどは必要ですが)
以下の画像は先ほどの音源の中身です。
ところどころサンプルが貼ってあるのがわかるでしょうか。(四角で囲われたギザギザ)
先ほどの音源はただこうやってサンプルパックの音を貼り付けて再生しただけです。
このようにEDMでは確実に使われているもので、自分で全ての音作りをするよりも圧倒的に簡単に制作を進めることができます。
「良いEDMを作るためにはどれだけしっかりしたサンプルのライブラリを構築できるかだ」と言っているEDMプロデューサーもどっかにいました。
とくにキックやスネアなどは自分で作っているとかなり時間がかかってしまうので、サンプルパックから出来上がったものを持ってくる方が楽で良い音が使えます。
DAW付属やジャンルが違うキックを加工しようとしても思い通りにいかないですよね。
かといってシンセみたいなので自分で作るとなると時間がかかる上にプロが作るサンプルのようなクオリティにするにはかなり時間がかかることでしょう。
なのでサンプルパックを使うことは時間を効率よく使うことにもつながるのです。
プロの現場でもハイハットループやドラム系なんかはサンプルパックが多用されていますので気にすることもないです。
もし手取り早くEDMサウンドを手に入れていきたいのであればサンプルパックは持っていた方がいいでしょう。
だいたいこんな感じで、EDMにサンプルパックは必須アイテムなのです。
私のDAWでは右のファイルブラウザーと書いてある部分からサンプルを読み込んで簡単にプロジェクトに貼り付けることができます。
他のDAWでも多少使い勝手は違うと思いますが同様のことが可能です。
このように単純にサンプルをペタペタ貼るだけで曲ができてしまうんですね。
また上の画像のようにサンプルパックにはたくさんの種類のサウンドが収録されているので、EDMであれば「EDM」というジャンルのサンプルパックを探してきて購入すればあらゆる音が手に入ります。
以下の記事では一部でサンプルパックの中身のサウンドを紹介しているので、もし気になった方がいたら確認してみてください。
EDM制作に使われる楽器・サウンド全て紹介 構成を把握しておこう
オススメのサンプルパック4選
ここまででサンプルパックの重要性については理解していただけたと思います。
ということで次はどのサンプルパックを選べばいいか紹介していきましょう。
以下のものであれば無難でハズレはないと考えています。
実際にサイトに行って見てデモを聞いて見てください。
あとLogicの方であればApple LoopsというサンプルみたいなのもありますしそれぞれのDAWに付属のものがある可能性もあるのでそちらもチェックしてみてください。
Vengeance
まず私が初心者にどれをオススメするかと言えば絶対にこのVengeance サンプルパックです。超がつく定番サンプルパックでもあります。
ちなみに先ほどの音源はすべてVengeanceサンプルパックで作っています
Vengeanceはとにかく王道のEDMサウンドが網羅されていて「あっこれ聞いたことあるな〜」というサウンドがたくさんあるのでとりあえずEDMを作るならVengeanceはオススメです。
一つのVengeanceサンプルパックを買ってしまえばキックやスネアの種類は100ずつ以上ありますし、その他も充実しているのでしばらくそれだけでEDM制作を行っていけます。
一つのサンプルパックに含まれるサンプルの種類はかなり多いのでひとつだけ買えばとりあえず安心なのがVengeanceなのです。
先ほど貼り付けた上記の画像の中で私が買ったサンプルパックの内容が簡単に表示されていますので中身が気になる方は確認してみてください。
実際に下記公式ページに行くと公式のデモ音源を再生できます。
こんな感じで売っています。
もしEDMを作りたいのであればEDM essential シリーズから買うことをおすすめします。Vol1〜2とあるので新しいものからの方がいいです。
気に入ったらどっちも買ってもいいかと。
Vengeance ESSENTIAL CLUB SOUNDS もEDMに対応したサウンドを含んでいるのでおすすめではありますが、よくあるEDMだけではなく音ゲーっぽいのに使えそうなやつやダブステップのようなサウンドも含んでいるのでEDMを作りたい場合は少しイメージと違う音があるかもしれません。
Cymatics
次にオススメなのがCymatics。
Vengeanceほど王道EDMって感じのものはないんですが、とにかく音が良くてサンプルのクオリティが高いです。
品揃えがEDM系でもFuture BassやFuture Houseなどのサンプルパックが多かったイメージがありました。
もし作りたいジャンルがあれば強い味方になります。
あとCymaticsは安いものは本当に安くてありがたいです。
CymaticsにはEDM Staterという無料ダウンロードが可能なサンプル集もありますのでそれを見に行ってみてもいいでしょう。
お金をかけずに簡単なサンプルパックを使用することができます。
こちらからアカウント作成後に無料でダウンロードすることができます。
Loop Masters
お次はLoop Masters。
こちらもVengeance同様EDMのサンプルパックがたくさんあります。
かなり人気でサウンドもよくこちらも定番のサンプルパックですね。
あとVengeanceよりも安くピンポイントで自分の好きなEDM系のサンプルパックを狙えるのでそんなところもオススメです。
またPlugin boutiqueというプラグインがとんでもなく安いサイトが常にLoop Mastersのサイトページの横に表示されているのでついでにそこもオススメしておきます。
↓↓はEDM系サンプルパックのページですがトップに行って検索すれば色々あるのでいって確認してみてください。
Splice
最後はサンプルパックとは少し形態が異なりますがSpliceの紹介をしておきます。
Spliceは月額制で会員登録をして月に与えられるクレジットの分だけサンプルをダウンロードできるというシステムになっているサイトです。
月に1000円ほどから開始でき、そのプランであれば100クレジット利用できます。
なので単純計算でサンプルを月に100個入手できるんですね。
ただ3クレジット消費するカテゴリもあったりするので多少変わるかもわかりませんが。
もらったクレジットは使わなくても翌月に持っていけます。
でも普通のサンプルは基本1クレジットなので全然問題なくサンプルを手に入れることができます。
サンプルの種類は普通にキックやスネアのワンショットやSE(FX)、ループなど基本サンプルパックにあるものは全て手に入れることができます。
曲に使いたいものを聞いてダウンロードをしばらく続けていれば気付いた時にはあなただけのサウンドライブラリが構築されていることでしょう。
Spliceのいいところは欲しいサンプルをピンポイントで狙えることですね。
サンプルパックだと気に入らないものや一生使わないようなものも入っているので。
ほかのものとの大きな違いです。
そしてもしSpliceを使うならKSHMR Soundsみたいな感じの名前のサンプル集は確実に手に入れるべきものですね。
有名なEDMプロデューサーのKSHMRが製作したもので全て高いクオリティのサンプルです。
ただKSHMR以外は本当に探すのが面倒ですし初心者のうちはサンプルパックの方が無難ではありますが。
SpliceはサンプルだけでなくシンセのプリセットやMIDIファイルも同様の形式で入手できるのでEDMを作る人であれば登録して損することはないでしょう。
かなりのループ素材もあるのでSpliceの素材だけで切りはりの工作感覚で簡単にトラックメイキングが可能です。(他人とかぶる可能性はありますが)
サンプルパックを銀行振込で買える日本のサイト SONICWIRE
ここまで紹介したものはどれもクレジットカードが必要になったりするので、高校生の方など買うのが難しいかもしれません。
しかしSONICWIREというサイトであれば全て日本語で確認でき、銀行振込も対応しているのでここからEDM系のサンプルパックを選ぶのもいいかと思います。
SONICWIREは日本のサイトです。
参考 サンプルパック 「EDM」SONICWIRESONICWIRE
終わりに
いかがでしょうか?
サンプルパックの重要性がわかって頂けたのであれば幸いです。
「サウンドクリエイター」ではなく「DJ」もしくは「EDMプロデューサー」であるならサンプルパックは必須アイテムなので検討してみてください!
今回オススメしたものであればみんながこぞって使っているものなので間違いないです。プロも使っています。
実際にデモを聞けばすぐに欲しくなるでしょう!
終わり。