こんにちは。
今回はDTM界では超有名なベストセラーシンセreFX Nexus2について紹介します。
多分みんな使っているシンセです。
Aviciiも使ってました。
ソフトシンセは基本的に数万円で高いですよね。Nexus 2も例外ではありません。
なのでぽんぽん買うわけにはいきませんのでしっかりと自分にあったものを買う必要があります。
ということでこれから買う人の参考になれば嬉しいです。
こちらが公式サイトです↓↓こちらのサイトでしか買うことができません。
11月11日追記
Nexusの最新版であるNexus3が2019年11月29日に使用可能になるようです。
reFXホームページかこちらの記事を確認してみてください。
CONTENTS
Nexus 2
Nexus2の特徴
Nexus2は実際はシンセというか実際は搭載されたすでに完成されたプリセットを選択して鳴らすというもので、一から音作りをするためのものではありません。
なのでツマミや編集可能な項目はかなり少なくなっており、シンセとして音作りをしたいという方が使用するとすこしギャップがあるかもしれません。
ただ逆にそれが最も大きい特徴で、プリセットを選ぶだけで簡単に聞いたことがあるサウンドを出すことができて手間が全くかかりません。
一応アンプ的なやつのエンヴェロープは搭載されていでアタック、ディケイ、サステイン、リリースの調整はできるので簡単な調整で好きな音を作っていきたい方には最適です。
これらは普通のシンセとほぼ同様の変化を起こせるのでしっかり使えます。
その他には簡単なフィルターやリバーブ、ディレイなどのエフェクト類は軽く揃っています。
またアルペジエイターも使用可能でプリセットに設定されたものもあります。
↓↓結構多彩なアルペジオフレーズをそれぞれのプリセットに適用できそうですね!
他に面白い機能はTrancegate。
↓こんな変化がおきます。上→無加工、下Trancegate適用。※音量注意
Trancegateという項目で適当にプリセットを選んで適用しただけですが、何かに使えそうな面白い雰囲気に変化しますね。
あとはLFOの機能もあるのでうまくやれば面白くなるはずです。
Nexus 2 はどんな音のエディットができるか検証【デモ音源あり】
ということでNexus2は操作面に関しては特に言及することもなく、「とりあえず簡単にいい音が出せる!以上!」っていう感じのシンセなんです。
サンプラーの自分で録音できないバージョンみたいなものですね。
本当に選んで鳴らすだけの簡単操作なので使いたい音があれば制作がどんどん進みますよ。
そしてこのようなシンプルな操作のためかNexus2はとても軽いです。
10個立ち上げたくらいでは余裕です。
搭載されているサウンド
簡単に音が出せることはわかったところで気になるサウンド。
どんなものが搭載されているのでしょうか。
Nexus2にはグレードが三つあってその中から選ぶことになるのですが、一番下のグレードStarterが249ドル(3万円いかないくらい)でその上が1999ドル(20万円以上)、3579ドル(40万円位?)という頭のおかしい価格設定なのでとりあえず一番下のグレードに入っているものを紹介します。
結構多彩なプリセットが収録されています。
種類はベース、リード、プラックなど基本的なものから様々なPADやピアノ系もあります。
↑↑こんな感じでそれぞれのカテゴリーに30〜ほどのプリセットが搭載されています。
シンセストリングスやシンセブラスも少々ありますね。
まあこんな感じで一通り揃っているのかなとは思います。
Popsやバンドアレンジに軽くシンセサウンドを入れたいな〜という方であれば、アルペジオのプリセットもありそれなりに満足できるかと。
しかしこの初期状態では正直EDMのようなジャンルには合わない音も多いような気がしますね。
なので下で説明するEXPANSIONでプリセットを拡張し、好みの音を使用できるようにしていきます。
Nexus EXPANSIONS
Nexus2は大量のEXPANSIONというプリセットがジャンルごとにバラバラに販売されています。
これがどれくらい入っているかで先ほどのグレードわけがされています。
こんな感じでたくさんあります。
これはほんの一部で全て買おうとすると100個以上あります。
多分Nexusを検討するような人が作りたいジャンルは大体網羅されているのではないでしょうか?
以下ページに行けばこれらを使用したプリセットを聞くことができるので実際に聞いて確かめることをおすすめします。(ページを下にスクロールするとあります。)
初期のプリセットでは物足りないサウンドが多いため、自分が作る音楽ジャンルのものを買うことになりますね。
上の画像だけでも色々ありますが、本当にたくさん揃っているのでシンセを使うようなジャンルの音楽はなんでも作れるようになります。
ただこれらも一つ7千円くらいなので高い……
ちなみに搭載されている機能を上で紹介しましたが、それらは全て標準搭載ですので心配いりません。
音質
Nexusでよく言われるのが「音質が微妙」ということなんですが、確かに初期状態のプリセットしかない場合は微妙と言わざるを得ないかもしれません…..
使えそうで使えないかんじですね。ちょっと古いのかな?
ただトランスや音ゲー系みたいなやつとかユーロビート??みたいなやつには使えそうな音があるような感じでした。また先ほども言った通り、シンセメインではないバンドやPopsなどのワンポイントに入れるためにも使えると思います。
EDM系には惜しい!って感じ音ばかりですね。私はEDMメインで作っているのでそう感じるのかもしれませんが。。
で、EXPANSIONを買うとNexus2はすごいです。
音質も良いですし最初から太い音が出てくるので使いやすいですね。
私はEDM系を作っているのでEDMのEXPANSIONをいくつか買っていますがこちらの出番はそれなりにありますね。
そしてそれがあらゆるジャンルを網羅しているということなので金をかければかけるほど使えるシンセに進化していきます。
単純な音質はSpireのようなシンセと比べても遜色ない印象でした。
ジャンルに合わせたEXPANSIONを買えばそれなりに高音質でかなり使いどころがあるといえるのではないでしょうか。
選ぶだけで聞いたことがある音が出せるので音を選んで鳴らすだけで曲のアイディアなんかも浮かぶことがあります。
まあ、そんな感じなのでNexusを買うならEXPANSION の費用も計算した方がいいかもしれません、、、、
EXPANSIONなしでもそれなりには使えるかもしれませんがジャンルによっては買う必要が出てくるので気をつけたいところですね。
私のお気に入りサウンドはシンセ感溢れる?ピアノです。↓
こんなピアノはNexusでしか今のところ確認していません。Nexusには他にもピアノの種類がたくさんあります。
他のシンセでも似たようなシンセピアノのプリセットはありますが、ここまでの存在感とアタック感がだせるのはNexusだけです。EDMによく使います。
使用感と感想
私自身EDMを作りながらNexusをしばらく使用してみました。
Aviciiが動画で使用していたのと結構色々なEDMプロデューサーが使っているということで釣られて買っちゃいました。
最初はEXPANSIONはなしで使ってみたのですが、そのままだと世間の評判通りなんとも言えない音質でした。EDMっぽい派手さに欠ける。
使おうとはするんですが納得いかなかったりします。
そこでEXPANSIONを買い足してみたら結構出番が増えましたね。
EXPANSIONはジャンルで選べるため、自分が求めるサウンドが入っている可能性が高いのでやはり使い所が増えます。
Nexusはオーソドックスなタイプの太いサウンドが手軽に出せるので、一番目立つ部分は他のシンセの面白いサウンドにしてそれ以外に使うということが多いですね。
なので逆によくあるサウンドを前面に押し出していきたい場合はNexusは強い味方になるでしょう。
また最初から入っているNexusのピアノ音源の中にいくつか好きなサウンドがあってこちらはよく使ってみたりします。
ただだめなところとして、Nexusは操作は簡単なんですがプリセットにない音は出せません。
Nexusはやはり音のエディット面では起こせる変化が少ないのでそこは良くも悪くも手軽って感じですね。
搭載された音が曲のイメージに合うといいんですが、合わないと変化させられないので そういうことが続くと出番が減っていきます。
音のカスタマイズが出来ないということが簡単な反面デメリットになっています。
Nexus2はCPUフレンドリーなのでプロジェクトが重くなってきたら手を伸ばすということもありますね。
ほかの有名なシンセと比べると本当に軽くて安心感がすごいです。
Omnisphere、Spire、Serum、Avengerなどはプリセットによっては一台でいっぱいいっぱいになってしまうこともありますがNexusは10個立ち上げても余裕です。
(CPU Core i7 メモリ16GB)
使っていて感じたのですが、結局Nexusの大変なところは高いことだと思います。
EXPANSIONに入っているプリセットもそんな多くないのでNexusだけ使って音楽制作するというのはちょっと危険な感じがしますね。ほかのメインシンセを持っていて、それに飽きたら購入する方がいいかもしれません。
お金もちの方はこの限りではありませんw
40万円のフルバージョンを購入すれば最高の音源として活躍してくれるでしょう。
以下↓の記事でNexusでできるエディットを試しています。
こんな人にオススメ
- 音作りは面倒だからプリセットでささっといい音を出したい
- エレクトロニック系を作る人
- お金に少し余裕がある人
- 簡単な二つ目のシンセが欲しい人
におすすめです。
私はプリセットで済ませてしまいたいタイプなので簡単にいい音がでるNexusはありがたいです。そういう人にはオススメです。
簡単に無難な音が出せるのでシンセをメインで使わない人がワンポイントに入れたいという場合もいいですね。
またEDM系には本当に強いと思います。
初期状態の音が気に食わない場合もある(というか絶対ある)と思いますのでEXPANSION を追加で買うことになるわけですが、Future House、Future Bass、Swedish HouseなどというようによくEDMとひと括りにされがちなものたちが大体揃っていて選べます。
まあそれ以外にもEXPANSIONが存在しているものであればなんでも作れるでしょう。
トランスや日本人が好きな音ゲータイプのサウンドも使いやすいものがあるかと。
それぞれのジャンルを作ってみたいという時に簡単にそれっぽい音がだせますので自分に合わせたサウンドたちを一通り揃えると強い味方になります。
しかしなんといってもお金がかかりますね。。
ゆっくり揃えていきたいところです。
たまに無料EXPANSIONがもらえる
Nexusは嬉しいことに毎年クリスマスとかハロウィンに無料のEXPANSIONが配布されます。
またこれまで配布されてきた数年間分のEXPANSIONももらえます。
ただ自分でジャンルを選べるわけではないのでいらないサウンドをたくさんもらう可能性もありますが…..
また以下のものは一番下のグレードでも最初から入っています。
もとから好きなジャンルが入っているとラッキーですね。
Nexusを安く買う方法
Nexusはセールをやっている一定の時期が毎年確実にありますのでそこを狙って買うことをおすすめします。
Nexusを販売するreFXは大体ブラックフライデー、クリスマス、新年はセールをやっていますのでそこで買うとだいぶ安く済ませることができます。
reFX全体でやっているのでついでに高品質の定番サンプル集Vengeance サンプルパックなども一緒に買うといいでしょう。
(去年 Nexus2 249ドル→199ドル)
そしてNexusは値引きされてもやはり2万円くらいはかかってしまいますがEXPANSIONも全て値下げしてくれます。
さらにEXPANSIONを複数買うとセットでさらに安くしてくれるので、このようなセール期間にたくさん買っておいた方が全体的にみてお得感があります。
結局結構お金は使ってしまいますが普通に買うよりかなり安く揃えていくことができますよ。
海外のサイトなのでクレジットカードなどがあった方がいいですね。
またNexusはアクティベートにE-licenserが必要となる可能性があります。
E-licenserはSteinbergのライセンスキー(USB)でNexusもこれによるアクティベートを必要としています。なので別に購入する必要がありますね。
※この記事の執筆時の話なのでしっかり要件を確認してみてください。
↓e-Licenser Amazon
終わりに
いかがでしょう。
Nexus 2を検討されている方がいらっしゃったらとりあえず公式サイトにいってみて、最初から搭載されている音やEXPANSIONにはどんなものがあるのか確認することをおすすめします。
好みの音を揃えようとすると結構お金がかかりますのでセールのために貯金ですね。
私のような音作りは面倒だからしたくないという方はOmnisphereとかNexus2みたいなプリセットが作り込まれたシンセはオススメですよ。
おわり。
11月11日追記
Nexusの最新版であるNexus3が2019年11月29日に使用可能になるようです。
reFXホームページかこちらの記事を確認してみてください。