今回はEDMの作り方 機材編 ということで超初心者向けにEDMを作るための機材を紹介します!
EDMを作ってみたいけど何が必要なのかわからないという方のためにこの記事だけでEDM制作に必要な道具を全て把握できるようになっています。
とりあえず「これがあればEDMが作れる!」という必要最低限のものを紹介していきますのでEDM制作をしてみたい方は是非見ていってください!
また機材集めのためのおすすめショップもいくつか紹介しておきますね。
Amazonで揃えようとすると効率も品揃えも悪いです。
ではみていきましょう。
CONTENTS
EDMはそもそもどうやって作っているの?
まずEDMがどのように作られているのか軽く把握しておきましょう。
そこから逆算することで機材がわかりやすくなってきます。
全くの素人からしたらもはや魔法ですよね。
では少しだけ見ていきましょう。
EDMはパソコンで作られている!
EDMは基本的に全てコンピューター(パソコン)上で作られています。
そしてコンピューター上ではDAW(Digital・Audio・Workstation)というソフトウェアを使用して全ての音を制御しています。
このDAWというソフトを使って道具と知識と技術を揃えれば、EDMというジャンルであればプロ並みのものも作れてしまいます!
日本ではこのようにパソコンで音楽を作ることをDTMと呼んでいて、一部の界隈になっています。検索すれば様々な情報が出てくるでしょう。
DTMではEDMだけでなくロック、アニソン、クラシックでもなんでも作れてしまいます。
クオリティに差はありますがね。
ただEDMはパソコンでしか作れませんね。
パソコンとはいえ「音楽」として精密な作業が行われる
パソコンで作るというと簡単そうに思えてしまいますがEDMも音楽ですね。
なので細かい音をモニタリングするような作業や音のバランスを整える作業も行われています。
そのため、プロの現場ではスタジオでしっかりとサウンドを確認して完成させていきます。
我々は簡単にスタジオでやると言うわけにはいかないのでそれの代わりになる機材たちが必要になります。
個人で購入可能なスピーカーやヘッドフォン、その他機材が沢山あるのでそれはあとで見ていきましょう。
メインのサウンドはシンセサイザーとサンプル
EDMは基本的に電子音楽ということは聞いていてわかると思いますが、EDMのメインサウンドはシンセサイザーの音です。
EDMのサビとも言える部分のメインのメロディも基本的にシンセサイザーですね。
ベースや後ろでなっているものも同様です。
いくらかのEDMプロデューサーは笛やピアノをメインにした曲もありますが、EDMにシンセサイザーは絶対に入っています。
これらのシンセサイザーは基本的にコンピューター上で動作するソフトウェアシンセというもので、EDMのメインとなるサウンドはこれで構築されています。
このソフトシンセをコンピュータ・DAW上で立ち上げて音を鳴らします。(DAWに付属していたりもします)
そしてもう一つEDMのメインのサウンドがサンプルというものです。
EDMを聞いていてブシャー!というノイズ音やツ〜⤴️と上に上がるサウンドやドーン!という音を聞いたことがあるでしょうか?
それらはほぼ全てそのような音がサンプルという形で販売されていて組み合わせているだけです。
まあサンプルは誰かが作った音の素材と捉えていただければいいでしょう。
またハイハットやリズムパーカッションのループもあり、サンプルはEDMのかなり大きな部分を占めています。
(これはプロの現場でも同様です)
のちにさらに詳しく解説します!
EDMは大体こんな感じで作られています。
ここで軽くポイントをまとめておくと、
- EDMはパソコンで作られる(DTM)
- しっかりと音が聴ける環境で作られている
- 電子音系(シンセサイザー)がメインで構成される
- サンプルというものを使っている
ということですね。
これらを押さえて必要な機材たちを見ていきましょう。
EDM制作に必要な機材
ここでEDM制作に必要な機材を細かく見ていきましょう。
基本的に以下に紹介するものたちを集めることができればEDM制作を開始することができます。
1.パソコン
EDM制作に欠かせないものの一つがパソコンです。
先ほど説明した通りEDM制作はパソコン上でソフトウェアを動かすことで行われていますのでそのためのパソコンが必要となります。
ただ量販店で売っているような普通のパソコンは使うことができません!
EDM制作は先ほど説明した通り、日本ではDTMという音楽のジャンルになっていますがこのDTMをやるにはある程度ハイスペックなパソコンが必要になるのです。
一般的なパソコンは持っている方は多いと思いますが、DTMでは重たいソフトウェアを立ち上げてかなり重たい作業をすることになりますので量販店に売っているようなパソコンでは耐えられません。
なのでスペックを高めるためにカスタマイズするか、新しくハイスペックのものをカスタムオーダーして買う必要があります。
Windowsであれば10万円〜程度でもスペック次第で始めることができます。
安い買い物ではないですがDTMは機材を揃えればプロに近い環境で制作することも可能なのでできれば手に入れたいところですね……
もしすぐにそんなお金を用意できないという方のための対処法もいくつか書いているのでみてみてください。
Macであれば学割で安く購入することもできます。
またDTMにおいては様々な部分でMacの方が管理がしやすいのでお金に余裕があれば初心者の方はMacを検討することをおすすめします。
詳しいスペックや詳細については以下の記事で説明しています。
DTMのパソコン MacかWindowsか? スペックやサイズは?
ただ、EDMはお金をかければかけるほどいいものができるのでお金を貯めることは真剣に考えた方がいいかもしれません。
残酷な話にはなってしまいますがDTMというジャンルは本当にそんな印象が強いです。
プロが仕事でやっているようなことを趣味でやるということなので….
イメージとしては個人で業務用の機器を買うようなものです。
なので本格的なものを作りたい場合は節約するなりバイトをするなりしてお金を作らなければなりません。
安く作ることが可能かと言われると可能ではあると思いますが途方もない努力が必要になりますね。
なのでお金で解決できることはできる限りした方がいいかもしれません。
ただもしそんなに出せないという場合は無料でDTMの体験をすることは可能です。
また iPad やスマホでも一応近いことはできるんですね。
とりあえず無料や簡易版で練習していつかパソコンを買うと言うのはアリだと思います!
下のDAWの項目でアプリも紹介するので無料で初めて見たい方は確認してみてください。
2.DAW
EDMを作るのにパソコンの次に必要になるのがDAWです。
先ほど説明した通りパソコン上でDAWというソフトウェアを動かすことで音楽の制作が可能となります。
DAWは画像のような画面でパソコン上の仮想スタジオみたいなものです。
DAWでは楽器を立ち上げて演奏したり、レコーディングしたり、画像下部のようなミキサーを操作したり音に様々なエフェクトをかけるといった作業が可能となっています。
EDM制作の際もDAWではシンセサイザーやピアノなどをパソコン上で立ち上げて、データを打ち込みそれぞれをトラック上に配置して音を重ねていきます。
以下の画像のようなソフトウェアをDAW上で使用して音を出していきます。
また音楽について打ち込みという言葉を聞いたことがありませんか?
EDMは基本的に打ち込みで製作されていてこの打ち込みもDAW上で行うことができます。
打ち込みとは簡単にいうと、「パソコン上で音源ソフトを立ち上げて演奏データを打ち込み、再生することでパソコンが勝手に楽器の演奏をしてくれる」というものになっています。
先ほどのピアノ音源があるパートにデータを打ち込むとピアノの音が流れるといった具合ですね。
機械に頼れるので打ち込み方さえ覚えてしまえば指に動きなどの技術を必要としませんし、人間離れした演奏も可能です。
そしてEDMでは他にもDAW上でシンセサイザーなどを立ち上げて、それに演奏データを打ち込みたくさんのパートを重ねていくことでEDM楽曲が完成します。
一つ目の画像のようにドラム、メインメロディ、伴奏といったパートをDAW上で製作していきます。
ボーカルなどもレコーディングしてDAW上にデータを追加して処理することが可能です。
そしてDAW上ではさらにミックス・マスタリングという、CD音源のような状態にするための調整の工程も行えます。
ここでは作り上げてきたEDMをさらにエフェクトをかけたり、音量バランスを整えたりして最終的に我々が普段聴いているプロの音源のような形にしていきます。
これも全てDAWがあれば可能で、昔はスタジオで行われていたようなことが自宅でもどこでも容易にできるようになっているのです。
こんな感じでEDMを作るためにはDAWが不可欠となっています。
DAWについての記事
EDMにオススメのDAW
ここでEDM制作におすすめのDAWを紹介しておきます。
- FL STUDIO
- Ableton Live
の二つのDAWはEDM制作におすすめです。
これらは海外でかなり支持されているDAWでEDMを作るのであればこの二択でしょう。
FL STUDIOはMartin GarrixやAviciiなど名だたるアーティストが支持しています。
また比較的値段が安いのでFL STUDIOは特におすすめですね。
ただ私は個性を出すためと個人的に好きなのでCubaseを使っていますが。
Cubaseだからと困っていることは全くないので様々なDAWを見て回るのもいいでしょう。
先ほどの二つ以外にオススメできるDAWはCubase、Studio one、Logic Proです。
DAWは高いですが学生の方にはありがたいことにアカデミック版が存在するものもあります。
こちら↓の記事にアカデミック版のDAWの情報を掲載しています。
DAWのグレードの値段例
DAWは各社グレードを設定しており、機能制限版ほど安く購入することができます。
しかしちゃんとしたものを作るなら最終的にフルバージョンにしましょう。
例 | エントリー | ミドル | フルバージョン |
Cubase(無料版あり) | Elements 12,420円 | Artist 31,190円 | Pro 54,343円 |
Ableton Live(無料版あり) | Intro 11,782円 | Standard 50,090円 | Suite 90,799円 |
FL Studio | Fruity 13,824円 | Producer 22,464円 | Signature 29,073円 |
※無料版はオーディオインターフェースやMIDIキーボード付属を想定しています。
参考 Ableton LiveAbleton 参考 Steinberg Cubase 比較 参考 FL STUDIOHook up
無料DAW
DAWの中には特定の製品を購入すると無料で付属するものもあったりします。
この後で紹介する、MIDIキーボードやオーディオインターフェースにはかなりの確率で付属するものがあるので確認してみてください。
Ableton Live LiteやCubase AIといったものがよく付属してきます。
とりあえず簡易版でも操作は同じなので最初に練習するのもいいかと。
↓の記事では今すぐダウンロードできて使える無料DAWについて紹介しています。
モバイル DAW
また一応DAWにかなり近いものをスマホ・タブレットアプリでも使用できます。
DAWもまた高級なソフトなのでお手持ちのスマホで無料で初めてみるのもしれません。
以下の記事でくわしくまとめています!
3.MIDIキーボード
次に必要なのはMIDIキーボードです。
「おれピアノなんて弾けないし。。」
と思われるかもしれませんがEDM制作にMIDIキーボードは必須です。
MIDIキーボードは普通のキーボードではなく、超簡単にいうと「DAWのコントローラー」です。
テレビにリモコン、PS4にデュアルショック、DAWにはMIDIキーボード。
ほぼ同じです。
MIDIキーボードだけでは機能せずDAWと連動して初めて音を鳴らすことができます。
そしてDAWを使用してEDM制作をするにはMIDIキーボードを使ってコントロールしていかないと制作ができません。
一応他にもPadなどのコントローラーがあったりしますがMIDIキーボードの代わりになるものではないのでそこは押さえといてくださいね。
MIDIキーボードはパソコンと繋ぎDAWに信号を送ることでDAWが指定の音を鳴らしたり、再生・停止・録音などの操作ができるようになっています。
例えばDAW上でピアノの音源を立ち上げた時にMIDIキーボードの鍵盤を弾くとそのピアノの音がなり、ドラムの音源に変更するとドラムの音も鳴らせます。
またDAWを録音モードにしてMIDIキーボードを弾くとそのデータをDAWに記録して再生することができます。
このようにMIDIキーボードは全ての音の確認、打ち込み、DAWの操作などを素早く行っていく上での必須アイテムなのです。
一応DAWだけでも全ての操作は可能ですが、かかる時間が5〜〜倍違います。
そんなMIDIキーボードですが、様々なラインナップがあり、25鍵盤しかない小型モデルから88鍵盤の通常のキーボードのような大型のものもあります。
サイズに関しては大きい方がいいですが小さくても全然操作は可能です。
MIDIキーボードには付属DAWや音源などもよく付いてきます。
4.モニタースピーカー・モニターヘッドフォン
EDMもサウンドの質やバランスを整えつつ作る必要があるのでやはり良い音をモニタリングできるスピーカーやヘッドフォンなどの環境が必要になります。
このような音楽制作のためのスピーカーやヘッドフォンのことをモニタースピーカー、モニターヘッドフォンと呼びます。
これらは音をモニタリングすることに最適化されていてモニタースピーカーやモニターヘッドフォンを通して音を聞くと全くクセのないサウンドで再生されます。
市販のものではリスナーが楽しく音を聞けるように低音を盛っていたりしますが、そういったものを全て取り除いた音で聴くことができるのです。
このようなモニタースピーカーやモニターヘッドフォンを使用することで正確な音を掴み、それぞれの音質や音のバランスなどを把握していくことができるのです。
そうでないと自分で完成させた曲を後で聞いてみると音量バランスがバラバラだということになりかねません。
なのでこれらはEDM制作時も必需品となります。
ただどちらもそれなりの価格がするので最初はヘッドフォンだけでもいいでしょう!
ヘッドフォンはスピーカーと比べていいものを安く手に入れることができますし、場所もとりません。
とりあえずヘッドフォンで始めてみましょう。
5.オーディオインターフェース
次に必要になるのはオーディオインターフェースです。
初心者の方からしたら「なんじゃそりゃ?」という感じでしょう。
実際かなり専門的なアイテムと言えますね。
これは先ほど紹介してきたスピーカーやヘッドフォンをパソコンに繋ぐための必須アイテムなのです。
オーディオインターフェースはギターなども繋いでパソコンでレコーディングしたりもできますね。
オーディオインターフェースはPCで音を入力・出力するためのインターフェイスであり、マザーボードに最初から内蔵されているオンボードサウンドや、サウンドカードと呼ばれる PCI カード型のもの、USBなどで接続される外付け筐体のものなど様々なタイプがあります。
これらは単純にパソコン用の説明ですが、音楽制作用としてはUSB接続での外付けタイプを使用することになります。
音楽制作でのオーディオインターフェースは外部の箱型のもので以下の画像のようなものになります。
オーディオインターフェイスは音の入出力のためのものですが、パソコンにも同様の機能はあります。
しかしパソコンのものでは音質も悪い上に接続端子も少ないので音楽制作用としては全く機能してくれません。
普通のパソコンにはモニタースピーカーなどを接続する端子がなく、ヘッドフォンなどを直接繋いだとしても音質が悪かったりノイズが入ったりして、音楽制作としては好ましくない環境です。
↓↓こんなのパソコンには繋げないですよね。
そこでオーディオインターフェースを接続することで高音質(高解像度で音を聴けます)で音が聞けるようになり、音楽制作に必要な接続端子も備えているので機材をつないでEDM制作も可能になるのです。
またレコーディング用マイクもモニタースピーカーもオーディオインターフェースがなければつなげません。
まあここまででもよくわからなかった方は音質をよくしてスピーカーなどを繋ぐために必要くらいの認識でも大丈夫です。
音楽制作のためにはオーディオインターフェイスは必須で、EDM制作でも同様なので揃えておきましょう。
本格的に使えて、長く使っていきたいのであれば1万円以上のものがおすすめです。1万円以上の定番モデルであればかなり本格的に使えるので安いのを買ってすぐに買い換えるよりコスパがいいでしょう。
以下の記事でより詳しくオーディオインターフェイスについて説明しています。またおすすめモデルも掲載しています。
6.プラグインエフェクト
EDM制作にさらに必要になってくるのがプラグインエフェクトです。
まずエフェクトの説明をしましょう。
音楽制作の場ではエフェクトが確実に使用されます。
イコライザーなど聞いたことありますか?
iTunesやカーステレオにもあったりします。周波数ごとに変化させることができるもので重低音を強化できたりします。
まあわからなければ「音に変化を与えるもの」くらいに認識してください。
そんなエフェクトは音楽制作の場では音に特徴を与えたり、楽器の音を調整して全体のバランスを整えたりするのに使われるとても重要なものです。
そしてプラグインとはパソコン系用語でソフトウェアに機能を追加するプログラムという意味です。
プラグインエフェクトの説明にもどりますが、単純に今説明したものを組み合わせた意味で、「DAWで使用できる追加のエフェクト」がプラグインエフェクトです。
DAWにも付属のエフェクトはたくさんついてくるのですが、EDMを作る上で外部のものをいくつか持ってくるとかなり制作が楽になるのです。
もしくはある特定のプラグインを買わなければ出せないサウンドがあったりもします。
DAWの付属でもしばらくは大丈夫ですが、いずれ買うことにはなると思うので名前だけでも覚えておいてください。
iZotope、Wavesなどのメーカー、EDMではValhalla DSPが有名ですがこれら上記の理由では最初に集めなくてもいいので存在だけ知っておいてください。
おすすめエフェクトの記事は完成次第追加します。
7.ソフトウェアシンセサイザー
EDMに欠かせないのがPC上で動かすことができるソフトウェアシンセサイザーです。
EDMのシンセサウンドは大体ソフトシンセで作られています。
上の画像は有名なシンセで有料のものですがソフトシンセはDAWにも付属のものがありますのでとりあえずそれで作ることができます。
FL STUDIOには優れたシンセが付属しますし、私が使用するCubaseにもシンセはたくさん入っています。(その他DAWにはもちろん、アプリにも簡単なものは付属しています)
ただいずれ有料のものを買うことにはなるとおもいますが。
手軽にかっこいい聞いたことがあるサウンドを作っていきたい場合は有料のベストセラーのものを買っていかないとうまくいきません。
まあDAW付属でも工夫次第で良いものが作れますのでとりあえずそれでシンセの操作を覚えていくといいですね。
でも本格的なものを作りたい時には外部のシンセは必需品です。
ちなみにこちらもプラグインの一つです。
一応こちらの記事で有名シンセを紹介しています。
8.追加の音源
シンセサイザーと同様に追加のソフトウェア音源もいずれ必要になってきます。
こちらもDAW付属がたくさんあるので優先順位は低いと言えるでしょう。
これもプラグインの一つです。
先ほどのシンセサイザーのピアノやギター、ドラム版などと考えていただければいいでしょう。
DAWの項目で紹介したピアノ音源もそれです。
これもプラグインの一つです。
おすすめ音源の記事は完成次第追加します。
9.サンプルパック
最後にEDMに欠かせないのがサンプルパックです。
サンプルとは楽器や環境音などあらゆるものの音を取り込んで、サンプラーという音を割り当てて再生する機械で使えるようにしたデータの事です。
先ほどの音源はプラグインと呼ばれる追加プログラムの一つですが、こちらはただの音声ファイルです。
「音ネタ」などと呼ばれることもあります。
サンプルはただ持ってきて鳴らすだけで完成度の高いサウンドを使用できるので、自分でサウンドクリエイトする場合以外はサンプルに頼るのが賢いです。
サンプルは数え切れない数のものが世に出ていてプロも使用しているのでカブるとかそういうことは気にしなくて大丈夫です。
サンプルパックは単純にそのサンプルがたくさんセットになったもので、ジャンル別に特化したものがあるのでそのEDM版を買うことになります。
そのEDM系のサンプルパックには強いバスドラムや指パッチン、効果音などEDMに必須の音が入っています。
(サンプルはとりあえず音を組み合わせる上での素材と考えておいてください)
ではとりあえず試しに音を聞いてみてください。
サビ(DROP)がなくて申し訳ないのですがこれはサンプルパックだけを使った音源です。
いかがでしょう。
サンプルパックだけでこんなものが作れてしまいます。
EDMで聞いたことがあるサウンドじゃないですか?
このようにサンプルパックはEDMに必要なループ素材や多彩な効果音が入った素材集なのです。
Put your hands up!!!!みたいなシャウトなんかも入っていますね。
こんな感じでサンプルパックはEDM制作の重要な部分を占めているのです。
というかサンプルさえ集めてしまえばあとは切りはりの工作みたいな感覚で作れてしまうのもまたEDMです。
以下の画像は先ほどの音源の中身です。
ところどころサンプルが貼ってあるのがわかるでしょうか。(四角で囲われたギザギザ)
先ほどの音源はただこうやってサンプルパックの音を貼り付けて再生しただけです。
このようにEDM制作の現場では確実に使われているもので、自分で全ての音作りをするよりも圧倒的に簡単に制作を進めることができます。
なのでできる限り所持しておきたいものですね。
何人かのEDMプロデューサーは「良いEDMを作るためにはどれだけしっかりしたサンプルのライブラリを構築できるかだ」みたいなことも言っています。
とくにキックやスネアなどは自分で作っているとかなり時間がかかってしまうので、サンプルパックから出来上がったものを持ってくる方が楽で良い音が使えます。
プロの現場でもハイハットループやドラム系なんかはサンプルパックが多用されています。
もし手取り早くEDMサウンドを手に入れていきたいのであればサンプルパックは持っていた方がいいでしょう。
EDMにサンプルパックは必須アイテムなのです。(サンプルパックは優先度高いです)
またサンプルパックも似たものがDAWに付属している場合もあるのでそこは確認してみてください。
無料のサンプルパックも各社出している場合があります。しかし普通に購入しても2000円〜8000円ほどなのでできればほしいところですね。
以下の記事におすすめのサンプルパックも掲載しています。
まとめ
EDM制作には
- パソコン
- DAW
- MIDIキーボード
- モニタースピーカー・モニターヘッドフォン
- オーディオインターフェース
- 追加の音源
- ソフトウェアシンセサイザー
- サンプルパック
- プラグインエフェクト
が必要になるのでメモしてそれぞれ検索かけてみてください。
しかしいっぺんに全て集める必要はありません。
まずはパソコン、DAW、MIDIキーボード、オーディオインターフェース、ヘッドホンがあれば本格的なEDM制作が可能です。
↓このような機材セットもありますが、ここにあるのはEDM制作としてはDAWが弱いので「FL STUDIOとこのセット」という感じで集めるのもありです。
おすすめのショップ
さて、ここまでたくさん必要な機材を見てきましたがそれらをどこで購入すればいいか、いくつか候補があるので紹介していきましょう!
ここではAmazonや楽天などの有名どころではない、音楽系に特化した安いショップを紹介します。
Amazonなども品があれば全然問題ないので併用という形が望ましいですね。
サウンドハウス
まずこのサウンドハウスは絶対に覚えておいた方が得です。
音楽機材系を販売しているサイトでは最大手で、圧倒的な品揃えと安さがあるのでAmazonで買うよりもこちらの方が良いです。
毎回確認はしていますが、どの機材もAmazonの方が高い傾向にあり、無いものも多いです。
しかもポイントもかなりつきます。
そして通常の品であれば配送もオプションなどはなしで夕方までに注文すれば次の日に届きます。
なんでもありますが、オーディオインターフェースとヘッドフォン、スピーカーはサウンドハウスがいいかと。
ソフトウェアもたくさん取り扱っていますが、それよりもスピーカーなどの実物の機器が充実しています。
EDM機材を揃えるときもチェックしておきたいですね。
まあAmazonの方が安いこともたまにあるので併用という形でいきましょう!
ポイントや配送料なども考えましょうね。
以下の記事ではここまで紹介してきたもの以外にケーブルやマイクスタンドなども掲載していますのでその辺りも揃えたい方は確認してみてください。
Plugin boutique
Plugin boutiqueは海外のサイトで、主にソフトウェアを取り扱っています。
PC上で動かすソフトウェアなので、現在はダウンロード版が主流なのでこのようなサイトも便利です。
EDM制作にはソフトウェアシンセやプラグインエフェクトという追加のエフェクトがかなり重要になってきますが、Plugin boutiqueではそれらを最も安い価格で手に入れることができます。日本の他のサイトやメーカーの公式より安く、製品を評価するだけで次の買い物で数百円値引きされたりするのでプラグインを集めるならかなり有益です。
さらに日本では買えないマイナーなものも売っていたりするので知っていると便利です。
ただ海外サイトなのでクレジットカードやペイパルが使える方でなくてはなりません。
それらが使える方はブックマークしておくといいでしょう。
参考 Plugin boutiquePlugin boutique
Rock on Line eStore
こちらは日本の通販サイトですが、こちらもエフェクトなどのソフトウェアを買うときに利用するといいでしょう。
サウンドハウスより安くエフェクトが売っていたりして、日本のサイトなので銀行振込・代引きも可能です。
またその他機材もたくさん売っていますのでチェックしてみるのもいいでしょう。
こちらもブックマークしておいてほしいものがあったら確認してみるといいですね。
参考 Rock on StoreRock on
EDM機材を揃えるには初期費用はどれくらい必要?
ここまで色々と見てきましたが結局いくら必要なのでしょうか。
一応最低限の価格から初心者が本格的に集めた場合まで計算してみました。
PC15万〜40万 円
DAW 2〜8万 円
モニタースピーカー0〜5万 円
ヘッドフォン1〜2万 円
MIDIキーボード3000〜3万 円
オーディオインターフェース1万〜2万 円
ソフトウェアシンセサイザー0〜3万 円
音源 0〜4万 円
サンプルパック 2000円〜8000 円
プラグインエフェクト0〜2万 円
その他ケーブルなどの雑費 5000円
初期費用の合計 20〜65 万円
(0は省ける場合の数字です)
大体このくらいになるでしょう。
高いと思われましたか??
でも本格的なEDMを作るならこれくらいがリアルな数字ですよ…。
そしてスピーカーやプラグインなど省けるものは省いての値段なので将来的にはもう少し高くなりますね。
もちろん上限に関してはありません。欲しいものがあればいくらでも集めていいです。
私自身もう65万など余裕で超えてしまっています。。。
PCも15万とは書いていますが、かなり最低限なのでしっかりとしたものを作るならカスタマイズ可能なWindowsか最初から高いものを買った方がいいです。
その他も同様で、ある程度いいものを買っておいた方が最終的にコスパは良くなります。
なので激安のもので体験してアップグレードするか、最初からある程度良いものを集めることをオススメします。
もし激安で体験するのであれば、お手持ちのパソコンにオーディオインターフェースと小型MIDIキーボードを買って、付属DAWかFL STUDIOの安いグレードでとりあえず音を鳴らして体験するのもいいでしょう。自分が持っている適当なイヤホンやPC内蔵スピーカーで構いません。初心者のうちは違いがわかりませんから。
それなら3万円ほどで済みますね。また無料サンプルパックをダウンロードしてくればさらに充実します。
これだけでも割と充実します。(PCが無い、もしくは古い場合はPC代もかかってしまいますが……)
そうやって練習しつつお金を貯めるのもありです。
またスマホやタブレットで最初に体験しておくのもいいでしょう。
ちなみに私の場合はiPadでスタートしてお金をためつつDTMを体験して現在は本格的なものを揃えました。
DTMは結構大変なので最初から色々あってもすぐには使いこなせません。
まず簡単なものから理解していくのもいいですね。
終わりに
いかがでしたか。
EDM制作のための機材を把握することができたでしょうか?
これらを集めることでEDM制作を開始できますので集めてみてください。
集めた後はPCやDAW操作や音楽のお勉強が待っていますので頑張りましょうね。笑