こんにちは。
「ミックスを簡単にしたい。」
そんな声に応えた?プラグインが存在します。
つまみ一つでミックスを可能にするプラグイン。
その名もWaves Oneknob Series。
はい。
今回はミックスをとても簡単にしてくれるプラグインたちであるWaves Oneknob Seriesについて紹介・徹底レビューしていきます。
個人的に大好きなプラグインで前からレビュー記事を書きたいなと思っていました。
簡単操作でとても便利なやつらです。
CONTENTS
Waves Oneknob Seriesとは
Waves Oneknob Seriesはみなさんご存知のWavesが「ミックスをより簡単に」というコンセプトで設計したプラグインです。
ミックスを楽しく。簡単に。豊かに。
そんなプラグインが合計8種類存在しています。
基本的にはバンドル(セット)で買うことになるでしょう。
ノブ一つの超簡単操作によってミックスに必要な様々な効果をもたらしてくれる画期的なプラグインです。
本当にそれぞれの効果がしっかりとしていて私はかなり使ってしまいますね。
あとWavesの有名なバンドルたちにFilterやDriverが入っていたりするのでそれだけ知っているという方もいるかもしれませんね。
では個別に紹介していきましょう!
種類が多いので説明→レビューという形でサクサクいきますね。
公式代理↓
OneKnob Series | Media Integration, Inc.
Waves Oneknob Filter
開放的なスウィープから唸るようなフィルターまで多様なスタイルを生み出すOneKnobシリーズのフィルター・プラグイン。
ミックス、ループ、アナログシンセなど、様々な楽器に最適なフィルター・プラグインです。ニュートラルかつ開放的なスウィープから、唸るようなクラブ・スタイルまで、多様なフィルター処理が可能です。
OneKnob Filterは、最大値で自動的にフィルターがオフになるため、プラグインのバイパスによるクリックやポップノイズを心配する必要がなく、ライブなどにも最適なエフェクトでしょう。
まずは私が最も大好きなやつ。
Waves Oneknob Filterです。
こいつは単純なフィルターでノブを回すに連れてハイの音域が削られるローパスフィルターとなっています。
本当に単純なので使い道に困る方もいるかもしれませんがEDMなどのエレクトロニック系での使用に関してはとてもオススメです。
EDMのような曲は展開をつけるために音を変化させたりしますがこのWaves Oneknob Filterであれば簡単です。
ノブ一つでフィルターの効き具合を調整できますし、パラメータが少ないのでオートメーションが使いやすいんですよね。
対して変わらんという方もいるかもしれませんが私としては嬉しい。
静かになるシーンでは他のトラックにWaves Oneknob Filterを追加してボーカルなどを際立たせることができます。ビルドアップ等の部分でもどんどんフィルターを開いていき高音を解放することで曲の盛り上がりを演出できます。
こういった作業を全くストレスを感じることなく行えます。
面倒なことを考えなくても曲の展開を豊かにできる、それがWaves Oneknob Filterの強みだと私は考えています。
またこのフィルターを少し通してあげるとまたちょっと雰囲気が違うサウンドも作れて、EDM系のようなサウンドの型のない音楽 であればとても自由に使えるでしょう!
Waves Oneknob Driver
軽めのオーバードライブから、過激に振り切ったディストーションまで、あらゆるトラックで多彩な歪みを得られる「1ノブ」プラグインです。
著名なオーバードライブ・ペダル・エフェクトにインスパイアされたアナログ・スタイルのプロセッサー。
OneKnob Driverは、軽めのオーバードライブから、振り切ったディストーションまで、様々な歪みを得ることができるプラグインです。
高域を強調せず、フィルターによる暖かみあるキャラクターを備えているため、ギターに限らず、ボーカル、ピアノ、シンセ、ドラム、ベースと幅広い楽器に使うことができます。
完全に説明通りのエフェクトです。
ただこいつをかけすぎると低域がなくなり音が軽くなります。
私はそんな仕上がりがあまり好きではないのでアンプシュミレーターのような使い方ではなく、それぞれの楽器に何か味を足したい時に試してみます。
うまく使えると曲の雰囲気がいい感じになるかも。
Waves Oneknob Pumper
トラックが呼吸するような、キックによるダッキング=ポンピング効果を素早く、簡単に再現。
OneKnob Pumperは、サイドチェイン・コンプレッションをシミュレートし、EDMで広く知られるようになった、キックによるダッキング=ポンピング効果を、素早く簡単に得るために設計されたプラグインです。
キックトラックを他のトラックのコンプレッサーのサイドチェインに送るといった煩わしい設定は、もう必要ありません。
究極までシンプルな操作で、ミックス全体、個別のトラックを問わず、ビートに合わせて呼吸するような躍動感を即座に手に入れることができるでしょう。
OneKnob PumperはEDM系の音を簡単に再現できるプラグインですね。
KickStartと同じようなものといえばわかる方もいるのではないでしょうか。
EDM専門でなくても持っていればEDMに手を出すことができますね!
またこいつは他にも強みがあります。
OneKnob Pumperは簡単操作でRATEが32分の1まであります。
なのでOneKnob Pumperをコードを鳴らすシンセトラックにインサートしてオートメーションでRateを動かすことで音を自由に揺らして素晴らしい演出ができます。
またホワイトノイズ系SEで同様のことを行えば自分だけの楽しいSEとして曲に盛り込むことができます。
このように簡単に曲に特徴を与えることができる可能性を秘めているというのもまた一つの強みではないでしょうか。
Waves Oneknob Pressure
軽妙なパラレルから激しいポンピングまで、多彩なコンプレッションを得られるOneKnobシリーズのダイナミクス・プラグインです。
Pressureは、パラレル・スタイルの軽いコンプレッションから、音を徹底的に潰すようなポンピングまで対応する、ダイナミック・プロセッサーです。
極端な値に設定すれば、強烈でダーティなサウンドを得ることができるので、トラックによっては、それが最適な効果となるかもしれません。また、Inputボタンにより、Pad〜Unity〜Boostと、素材に合わせて入力ゲインを変更することができます。OneKnob Pressureはドラム、ベースなどのパーカッシブでダイナミクスの大きなサウンドに適してします。
Waves Oneknob Pressureはかなり強力なコンプレッサーです。
思いっきりかけると本当に音をプレス機で潰したような想像をさせる効果が出ます。
普通にコンプレッサーとして使うと、音が圧縮されて奥に行ってしまうようなサウンドだったりアタックが変に強調されたりするので、説明通りドラムやベースなどで使うと力強さが増していいと思います。
EDMを作る私の場合はよくベースにこいつを適用しますね。
コンプレッサーとしてシンセベースの音域別の音量差をなくすことができますし、音もしっかりとして良い具合です。
Waves Oneknob Louder
ロー/ハイ・レベルコンプを組み合わせることで、トラックをよりラウドにする、OneKnobシリーズのブースター・プラグインです。
ピーク・リミッティングとローレベル・コンプレッション、オート・メイクアップを組み合わせることで、トラックのサウンドを『よりラウドに』することができます。
全体的に小さいレベルのトラックで、ピークをブーストする代わりにLouderを使えば、RMSを最大で24dBまで増幅することができます。すでに充分な音量が得られているトラックでも、緩やかにブーストを加えることができるでしょう。
OneKnob Louderはほぼマキシマイザーのようなプラグインですね。
ノブを回すと単純に音量が大きくなります。
使い道は限られますが音量が小さいとか迫力が足りないというトラックに試してみるといいですね。
かなり自然に音量を上げることができ、効果的に使えば曲の音圧を高めることができるでしょう。
Waves Oneknob Phatter
絶妙なカーブのローシェルフ・フィルターでボトム感を生み出す、Brighterと対になるOneKnobシリーズのベース・エンハンサーです。
アナログ・スタイルのローシェルフ・フィルターを備えたベース・ブースターです。
OneKnob Brighterと対になる、ファットでヘビーなサウンドを生み出します。ドラムやボーカルなど、音が細いと感じるトラックに素早くウェイトやボディを付加し、ミックスとの一体感を作りだすことができます。
OneKnob Phatterは簡単にトラックの低域成分を増やすためのエンハンサーです。
私もよく使うオススメなやつです。
もし曲がスカスカだな〜と感じたらこいつを使うことで解決できるかもしれません。
ベースに使うのではなくピアノやギター、シンセリードなどの低域を強化してスカスカな状態を解消するという使い方になりますね。
そうするとベースと少し重なってマスキングするので低域の土台がしっかり作られます。
もしくは単純にリードやボーカル自体の音が軽くてしょぼいという時にOneKnob Phatterを使用することで音に厚みがでて軽い音という印象から変化を起こせるかもしれません。
まあわかりやすくいうとリードやボーカルのイコライジングで低域を足すのと同じですね。OneKnob Phatterはそれを一つのノブで、かつサウンズグッドな感じに仕上げてくれます。
Waves Oneknob Brighter
たった一つノブで、トラックの自然な明瞭さ・音抜け・空気感を高める、OneKnobシリーズのトレブル・ブースター。
ミッド・ハイ以上の帯域に明瞭さを加えるトレブル・ブースターです。トラックのミックス内での音抜けを良くしたい、音を明るくしたいときに使用してください。高い値(右側)に設定するほど、ブーストされる帯域が高域にシフトするため、楽器によってはプレゼンスを抑えながら空気感を与えることができるでしょう。
Oneknob Brighterは先ほどのOneKnob Phatterと逆で高音の成分を調整できます。
イコライジングする前にとりあえずこいつを使うと音抜けがよくなり、目立つトラックに仕上がるという場合もあるので「なにか音がこもっている気がする」という時にこいつを使えば一瞬でサウンドが改善されるかもしれません。
シンセではノイズが際立ってシャリシャリしたサウンドにできたり、ギターでは空気感の調整ができます。
ハイをイコライジングするのに近いので、わざわざイコライザーを使う前にこいつを試せば時間短縮になりますね。
Waves Oneknob Wetter
スタジオの明瞭な響きからダークな空間まで、最適なアンビエンスを一つのノブで作りだす、OneKnobシリーズ・プラグイン。
ライブ、スタジオと環境を問わず、通した素材に空間・アンビエンスを付加するためのプラグインです。素材に適したスウィートスポットを見つければ、簡単に奥行きのあるトラックを作りだすことができます。
ノブ上の各ポイントは、異なる素材に対し最適化されているため、短く明るめのアンビエンスから、ダークでより広い「空間」まで、OneKnob Wetterはあらゆる空気感を演出することができるでしょう。
OneKnob Wetterは空間を調整できるリバーブのような存在ですね。
効果は割と薄めなのでパーカッション類のようなものに使うちょうどいいものですね。
これに関しては他に語ることがありません。。
Waves Oneknob Series の全体的な感想
Waves Oneknob Seriesについてここまでみてきましたがいかがでしょう?
ノブ一つというエフェクトはやはり楽な印象で良いと思いませんか??
こいつらはとにかく操作が簡単です。
なのでミックスをする時にややこしい意識をすることなくいい効果を得られるので、ミックスが楽しくなりますね。
またオートメーションも使いやすいのでささっと設定してアイデアを具現化できるのは素晴らしいことだと思います。
しかしWaves Oneknob Seriesはその簡単さゆえに自由度が低いんですよね。
なので試してダメだったら使用を諦めなければなりません。
ミックス用ツールというより音作りや簡単な調整、展開をつけるなどといった使い方がいいのかな〜という印象です。
ただうまくハマればいい効果を得られることは間違いないので持っていて損ということはないんじゃないでしょうかね。
以上。
Waves Oneknob Seriesを買うときの注意点
Waves Oneknob Seriesを購入するときは価格に注意してください!
ショップや時期によってかなり値段にばらつきがあります。
私が購入した当時はセールで6500円くらいでしたが、それ以外の時期は47000円と定価で売られていたり1万円だったり様々なので早まらないようにしましょう。
Wavesは頻繁にセールをやっていますのでブックマークしてちょいちょい確認していればすぐに6000程度で売り出されるはずです!(保証はできませんが)
またセール品を在庫として抱えているショップもありますのでしっかり検索して確認することをおすすめします!
Rock on Store↓
エフェクト・プラグイン Waves OneKnob Series ★在庫限り特価! | Rock oN Line eStore
公式代理(メディアインテグレーション)↓
OneKnob Series | Media Integration, Inc.
Amazon↓
サウンドハウス↓
楽天↓
|
終わりに
いかがでしょう。
今回はミックスを簡単にするためのツールWaves Oneknob Seriesの紹介でした。
手軽にサウンドを良くしたいという方は試してみてはいかがでしょうか!
終わり。