今回は高級なオーディオインターフェイスについて見ていきましょう。
オーディオインターフェイスの値段はかなり幅がありますが、高級なものはやはり性能が違います。
単純にレコーディング時やモニタリング時の音質が違いますし、高級なコンデンサーマイクを使うにはオーディオインターフェイスもいいものでないと性能を発揮しきれないなどとも言われていますので、DTMに慣れてきたら高級オーディオインターフェイスも視野に入れていきたいところ。
また単純にリスニングにも圧倒的な音質を提供してくれます。
今回はそんな時に使える高級オーディオインターフェイスをいくつか紹介します。
ちなみに自宅でのDTM用途を想定していますので、スタジオに設置するような業務用のものではありません。
CONTENTS
おすすめの高級オーディオインターフェイス
もうこれを使っておけば他にないというレベルのオーディオインターフェイスたちです。
まあもっと高級なものはありますが、宅録環境では十分すぎるという意味ですね。
最近のオーディオインターフェイスは2万円程度でもかなりの高性能ですが、それよりさらに上をいくモデルです。
そのレベルだと人気度・性能でUNIERSAL AUDIOとRMEというメーカーの二強状態ですので、そのなかから選べるといいですね。
UNIVERSAL AUDIO
Apollo Twin Mk2
¥71,280〜142,000
優秀なアナログ系プラグインを内蔵DSPで使用できるということで知られる、ユニバーサルオーディオのApollo Twin Mk2です。
業務用シリーズと同等性能のものを小型化したモデルで、レコーディング・モニター時共にトップクラスの音質を誇ります。
Apollo Twin Mk2の大きな魅力の一つが、UADプラグインというアナログ系エフェクトや再現されたプリアンプを使えること。
どれも高品質なプラグインで、ギターなどのレコーディングをメインにする方には強い味方になってくれることでしょう。アナログ感ある暖かいサウンドを録音できます。
ユニゾン機能でこのような↓↓Neveなどのマイクプリアンプを再現したものを使用してレコーディングが可能。こういったものがそれぞれ出来がいいということで評判です。
普通では考えられない高級な機器をプラグインとして簡単に使えるのはすごいですね。
またApollo Twin Mk2シリーズは2019年に型落ちということになっていますが、そのせいか一年前よりかなり安くなっています。
しかし性能自体はまだ全然すごいものなので、環境さえ合えばこれを買ってもしばらく使えるでしょう。
内蔵のDSPの数でSolo、Duo、Quadの三種類がラインナップ。
Soloだとエフェクトはかけ録り程度にしか使えないので、UADプラグインをたくさん使っていきたいなら上位モデルを検討しましょう。
サウンドハウス↓
APOLLOTWIN MKIIは、業務用ライナップのAPOLLOラックシリーズ(NEXT GEN. APOLLO =ブラックフェイスモデル)と同等の高品質なAD/DAコンバーターを搭載。2つのマイク/ラインプリアンプ、2つのラインアウト、いかなる音量レベルでも常に最大の解像度を実現する2つのデジタルコントロールアナログモニターアウト、Hi-Zインストルメントインプットとヘッドフォンアウト、さらに最大8チャンネルのデジタルインプット(オプティカル接続)といった豊富な入出力を装備。トークバックマイクも装備しています。
・デスクトップスタイル、アナログ2イン/6アウト
・SHARCプロセッサー搭載
・トラッキング(レコーディング)時のほぼゼロレーテンシー(2ms以下)によるリアルタイムUADプロセッシング
・クラシックチューブやトランスフォーマーベースのマイクプリアンプの完全なモデリングを可能にするUnisonテクノロジー搭載
・2つの高性能マイク/ラインプリアンプ(Unison機能搭載)、2つのラインアウト、フロントネルに搭載されたHi-Zインストルメントインプットとヘッドフォンアウト
・慎重に設計されたアナログ回路、選びぬかれた部品、そして高いレベルの品質
Apollo Twin Mk2 使用状況と感想 レビュー
Apollo Twin X
¥106,700〜165,000
先程のApollo Twin Mk2の後にでた最新モデルです。2019年に出てきました。
先ほどのものはサンダーボルト2端子が必要で、アダプターなどを使わなければサンダーボルトUSBタイプC端子に接続できなかったのですが、こちらはサンダーボルト3(USBタイプC)に対応しているのでより使いやすくなっています。
できることに関してはMk2と比べて大きく変わらなそうです。変化はしている部分はありますが、大きく体感できるものではないですね。
デザインもそっくりですね。
サウンドハウス↓
Amazon↓
Universal Audio Apollo Twin X/DUO Amazon
Universal Audio Apollo Twin X/QUAD Amazon
Universal Audio社の60年以上に渡るオーディオクラフトマンシップの伝統に基づいて設計・生産された新しいApollo Twin Xオーディオインターフェイス。127dB D/Aのダイナミックレンジ、UADアナログエミュレーションプラグインのバンドルにより、同クラス製品すべてを完全に凌駕する充実したアナログスタジオをあなたのデスクトップに提供します。
X4という大型モデルもあります。BMWっぽいですね。
Universal Audio ユニバーサルオーディオ/Apollo x4 Amazon
Arrow
¥62,634
Arrowもユニバーサルオーディオの高級オーディオインターフェイスです。
Thunderbolt3対応。
こちらはUSBバスパワーで動作するので、外に持ち出しても高品質なレコーディングやDTMが可能です。
またApolloと同様でDSPを搭載しており、UADプラグインを使用してのレコーディングや処理が可能。
Apolloをより手軽にしたモデルです。
オーディオインターフェイスとしてはこちらも十分な性能で、値段も比較的安いので手軽に持ち出したいような場合はこちらもいいですね。
ノートパソコンでの作業をメインとする方や、シンガーソングライター、EDM系プロデューサーには最適です。
このクラス最高の性能を誇る Universal Audio のオーディオコンバージョン、2基のUnison マイクプリアンプ、そして装備されたスタジオクォリティーのエフェクトの数々。Arrow があればあなたのデスクトップが、“アルバムクォリティー”のレコーディングスタジオになります。バスパワーで駆動する 2イン/4アウト(メインアウト1系統、ヘッドホンアウト1系統)の Thunderbolt 3 オーディオインターフェイスは、Mac でもWindowsでも使用でます。また、なんといっても付属するUADプラグインを使ってボーカルやギターをほぼレーテンシーなしで録音できます。さらにはミキシングツール、例えばクラシックコンプレッサー、EQやリバーブといった有名なUADプラグインによって、録音した後にプロフェッショナルレベルの仕上げがこの「小さな箱」が実現してくれます。
RME
Babyface Pro FS
¥104,000
Babyface Pro FSはコンパクトで場所を取らないながら自宅で使う分には十分なinとoutを備え、圧倒的な音質を誇るオーディオインターフェイスです。
2019年まで圧倒的な音質で評判のBaby Face Proの後継機種となっています。
特に評価されている部分は音質に関する部分で、録音時に高価なマイクを使用する方ならこのオーディオインターフェイスの高音質をより体感することでしょう。またミックスのためのモニタリング時の音質はこのサイズでは最高峰のオーディオインターフェイスです。
- オーディオインターフェイス
- SteadyClock FS搭載
- 最大12イン/12アウト
- 24 Bit/192 kHz USB2.0
日々進化を続けるRMEの最新テクノロジーが搭載されたBabyface Pro FSが登場。
RMEインターフェイスに搭載されるSteadyClockテクノロジーは安定したクロック同期を可能にするだけでなく揺らぎのない正確なDA コンバージョンを行い、かつてないクリーンなサウンドを可能にします。最新モデルのBabyface Pro FS は、精度が1000 兆分の1 秒(フェムト秒)単位に向上された次世代バージョンの「SteadyClock FS」を搭載します。これは高性能クロック・ジェネレーターの先を行く精密さと言えます。
ヘッドフォン、イヤフォンでの再生環境が重要視される近年、制作サイドでの正しいモニタリング環境の構築は不可欠となりました。Babyface Pro FS には、TRS とミニジャック端子の2 つのヘッドフォン出力が搭載され、ハイ・インピーダンス(ヘッドフォン)とロー・インピーダンス(インイヤー・モニター)に最適な独立したドライバー・ステージを備えます。これによりあらゆる種類のヘッドフォンに対応可能で、常に本来のベストなサウンドを引き出します。AD/DA コンバーターとして最高峰のスペックを誇るADI-2 Pro FS と同じオペアンプを使用し、両端子の出力THD は最大10 dB 改善されました。さらに、3.5 mm TRS フォン出力は最大90 mW まで対応し、出力インピーダンスは2 Ωから0.1Ωに減少しています。
また、AD / DA コンバーターのSN 比が向上し、+19 / +4 dBu のリファレンス・レベルを本体で変更可能な物理スイッチやモバイルで使用時の盗難防止用K- スロットを新たに搭載するなど、Babyface Pro FS はオーディオ・インターフェイスの限界にチャレンジし続けるRME の集大成となる製品です。
終わりに
いかがでしたか?
今回のクラスのオーディオインターフェイスを買ってしまえばもうコレ以上は求める必要はないでしょう。
やはり値段は高いですが、何年か使うと考えればもしかしたらコスパがいいかもしれませんね。
普通に5年以上は使えるでしょう。
また2019年に各社から続々と最新モデルのオーディオインターフェイスが登場していて性能も上がってきています。