こんにちは。
EDMを作りたいときに、もしかしたらまずどんな楽器を使われているかわからないかもしれません。
それではいくら頑張ってもEDMらしくなりませんよね。
なので今回は「EDMではどんな楽器が使われているか」ということを把握しましょう。
初心者のうちは名前もわからないサウンドも多いはずなので、ここで一気に知り尽くしてしまいましょう。
名前さえ知って集めることができればEDMはかなり簡単に作れます。

CONTENTS
EDM制作のために使われるサウンドたち
1.メインはシンセサイザー
まずEDMに使われるメインのサウンドはシンセサイザーです。
これが最も使われるサウンドですね。
シンセサイザーといっても普通に実機のシンセが使われているわけではなく、PC上で立ち上げることができるソフトウェアシンセサイザー(ソフトシンセ)というものが通常使用されます。


ソフトシンセOmnisphere 2
使われるパートとしては、
- ベース
- リードシンセ(メインメロディ)
- 伴奏などのシンセ
に使われていて、最も目立っている部分です。
シンセとドラム類のみで構成される曲もたくさんあります。
音量注意
EDMのメインメロディによくあるリードシンセ↓
その他伴奏などのシンセ↓
こういったサウンドたちは全てシンセです。(指パッチンやパーカッションは違います)
シンセのなかでもつぶつぶしたのがプラック、壮大な雰囲気を演出する背後で聞こえてくる音がシンセパッドなどと呼ばれています。
また、ダブステップ 系のブリュリュリュッ!!みたいなのとか、ギョワワ〜ンって音もシンセから作れます。
お手持ちのシンセサイザーと照らし合わせて音色を確かめてください。
先ほどソフトシンセと言いましたが、さらにソフトシンセの中でもEDM向けのシンセが存在していて、そういったものを使うと簡単にEDMサウンドを再現することができます。
EDM向けのシンセは有料になってしまいますが、それらはかなり優秀ですぐにEDMが作れてしまうものなのでぜひとも検討していただきたいですね。



もしくはFL STUDIOやAbletonの付属やLogic付属のAlchemyなどはいい音が出せるので、まずそのようなシンセのプリセットを使いましょう。
一応押さえておいて欲しいのが、ある程度EDMに適したシンセでないとEDMサウンドは出せないのでそこだけ気をつけてください。
Cubaseの付属シンセはEDMだと物足りなかったりします。
うまく使えばそれなりにはなると思いますが。
ドラム・パーカッション類
次にEDMで印象的な部分がキックやスネアなどのリズム隊ですね。
- キック
- スネア
- ハイハット
- シンバル
- Clap(手拍子)やSnap(指パッチン)
- シェイカー(マラカス)
- タム(Tom)
こういったものが使用されます。
音量注意
↓キック(低音)スネア(中音域)ハイハット(シャカシャカいう高音)↓
しかしこれらは名前自体は普通にキックやスネアと言っていますが、EDMを作る際には気をつけなければなりません。
このようなEDMで使われるドラム系は、EDM専用に作られたものたちなのです。
例えば、EDMのキックはかなり強烈なサウンドで他のジャンルで使われるものではありません。
もちろんアコースティックなキックでもありませんし、エレクトリックなキックでもHiphopなんかに使われるものとは違います。
完全にEDM専用のキックなのです。
EDM用キック(二つ目は重低音がすごいです)↓
EDMじゃない感じがするキック↓
ただのキックではなく、EDMのキックと言っていいくらい特徴的で、それがEDMらしさを出すための条件とも言えます。
なのでEDMを作るならEDM専用のキックを持ってくる必要があります。
しかしEDM専用のキックというのは自分で作るのは難しく、EDMに特化したDAWでない限りそんなに多くありません。
そこでサンプルという形で外部から持ってくる必要があります。
サンプルというのはすでに完成された音ネタのことで、貼り付けるだけで本格的なサウンドが使えるというものになっています。
つまりEDMキックとして完成されたサンプルを使う必要があるのです。
FL STUDIOなどには付属しているかもしれませんが、CubaseなどはEDMに使える力強いキックは少ないので「サンプルパック」というサンプル集を買ってくる必要があるので覚えておきましょう。
ちなみにこれに関してはプロも使用するメジャーな手段です。
逆に言えば、サンプルパックを一つ買ってくることができればどのDAWでもEDMに使える優れたキックを使い放題ということなのでここは一つ買っておきたいですね。
EDMというジャンル指定のあるサンプルパックです。



そしてキックだけでなくスネアやハイハット、指パッチンも同様で、EDMに使われるドラム系やパーカッションはサンプルという形で網羅する必要があるので覚えておきましょう。
強調するために言い切ってしまいましたが、一応ハイハットやシンバル、タムなどは生楽器系でも曲に合えば全然EDM内で使用できますのでDAW付属の音源などを入れても大丈夫です。
一番差が激しいのがキックですね。
それ以外はそれぞれの判断で適宜曲に入れていきましょう。
FX・SE類
次はFX・SEなどと呼ばれるサウンドたちです。
これらはEDMにとってかなり重要なパーツで、これらはEDMらしさや展開をつけるために大きく役に立っています。
FXなどと呼ばれてピンとこないかもしれませんが、これらは単純に効果音のことです。
(SEはサウンドエフェクト)
実際にサウンドを聞いた方が早いのでちょっと聞いてみてください!名前も掲載するので一致させましょう。
音量注意
リバースシンバル(シンバルを反転させて再生したもの)↓
インパクト(リバーブキック)↓
ライザーサウンド(Riser)↓
ホワイトノイズ ダウンとアップの二種類↓
いかがでしたか?
どれも聞いたことあるサウンドですよね。
これらはEDMを特徴付ける音といってもいいくらいで、バリエーションも多いです。
そしてこれらはどこから持ってくると言えば、これも一番いいのはサンプルパックです。
これらもサンプルという形で販売されているか、DAWに付属で付いていることがあるのでこれらを使いましょう。
ちなみにEDM系サンプルパックを一つ買えばキックにスネアにFXに…と全部入ってくることが多いのでお金の心配はそこまで要りません。EDM系1つあればしばらく使えます。
しかしこれらに関しては自分でシンバルを反転させたりキックに残響を加えたり、という加工で比較的簡単に作ることは可能です。
ただ手間と時間がかかり、多様性もでずクオリティもプロのサンプルパックには負ける可能性が高いので、これらの点で見ればあまりおすすめできません。
ピアノやギターなどの一般的な楽器
やはりEDMでもピアノやギターなどの一般的な楽器も使われています。
特にAviciiのアコースティックギターなど特徴的ですよね。
そのように完全に普通の生楽器も使われることがあります。
- ピアノ
- エレキギター
- アコースティックギター
- ストリングス(バイオリンなど)
しかしピアノやギターといってもシンセで再現されたものも存在します。
実際に聞いてみると早いので聞いてみてください!
ピアノの音は曲の一部を切り取っています。
音量注意
グランドピアノ(生楽器)をEDMで使用する場合の例↓
シンセティックなピアノ↓
アコギ↓
エレキギターのミュート奏法↓(途中から後ろにストリングスのコードが入る)
2番目の音源はピアノでもシンセ的なピアノなので、グランドピアノや普通のエレピなどの音源を漁っても出せないことが多いです。
今回使ったのはシンセのNexusの追加プリセット Swesish Houseに入っているピアノです。なのでそういったところも気をつけましょう。



シンセのプリセットにKeyやPianoというカテゴリがあるかと思いますので探してみてください。
グランドピアノのような生ピアノでも一つ目の音源のような形であれば美しい雰囲気で使用できます。↓のKompleteに入っているものを使ってみました。
ちなみにギターに関しては専用の音源を買うか自分で弾くか、サンプルパックに入っているループ素材を使うかしないとリアルなサウンドは出せません。
DAW付属のギターはあんまり良くないのでそれを打ち込みしても厳しいでしょう。
なのでギターに関しては少しお金がかかってしまうかもしれません。
エフェクトで作るサウンド サイドチェイン
これは楽器ではありませんが、初心者が最初にわからない音かもしれないので紹介しておきます。
EDMでかなり特徴的なサウンドがサイドチェインという機能を使ったサウンドです。
キックが鳴った後に音が始まる、ん〜わん〜わ⤴︎というサウンドですね。
サイドチェインの例↓
これは基本的にはDAWのサイドチェインという機能をコンプレッサーで適用させているもので、サイドチェインかダッキングと調べれば方法が出てきます。(ダッキング サウンドと呼ばれています)
DAWによって微妙に方法が違うかとおもいますのでそれぞれ調べてみてください!
そしてこれが結構設定が面倒なので簡単に再現するプラグインも存在しています。
これらは安いので使用をおすすめします。






ちなみにこのサウンドはキックとベースを被らせないようにして低音をうまく分けるためとか、全体的にかけてEDM特有の一体感を出すためなどといった目的で使われます。
また普通にサイドチェインを適用したらいい感じな雰囲気になることもあるのでとりあえず使ってみることもあります。
これに関しては割と重要なサウンドで、いままでEDMらしくならなかった曲にこれを適用するだけでEDMっぽくなったりするので、はやめに使ってみることをおすすめします。
他にもたくさん使われている
だいたい私がメインでよく聞く印象なのがここまであげたものたちです。
しかしいろんな曲を聴いているとそれぞれのアーティストが様々な種類の楽器を取り入れています。
民族楽器や笛など本当にたくさんです。
なので様々なサウンドを聴くか、気になった楽器のサウンドはどんどん調べてみるといいですね。
そして知れば知るほど自分の曲に取り入れることも可能ですし、そうなれば曲の多様性が生まれます。
EDMはなんでもありのジャンルなので面白い楽器はどんどん取り入れていきましょう!
それが個性にもつながりますね。
あとは組み合わせるだけ
いかがでしたか?
これである程度は必要な楽器を把握できたことでしょう。
なのでこれらを揃えたら、あとは作曲して組み合わせるだけでEDMが作れますよ。
EDMは構成自体はかなりシンプルなので本当にあとは単純です。
ほかの記事で実践的な作り方に迫っていきましょう。